「すくすくポケット」の運営を丹波市から委託されているNPO法人Tプラス・ファミリーサポートのスタッフです。
NPO法人Tプラス・ファミリーサポートはゆめタウン氷上店の2階で託児室「Tプラス」も開いています。
ここにお子さんを預けに来るかたや、親子で遊びに来るかたがたから、日々様々な相談を受けます。
1
「丹波市は子育て支援がいろいろあるのに、情報がまとまってないので、一つにまとめてあればいいのに・・・」
そんなお母さん達の言葉が、「すくすくポケット」の誕生に繋がりました。
行政がサイトを作るのではなく、親がどんな情報がほしいのか、自分達で考えてサイトを作っていってほしい・・・との行政からの要望もあり、親目線でサイトを編集しています。
2
「27年度、子育て学習センターの数が減るという話がある。子育て学習センターは就学前のお子さん達を持つ親にとって心のよりどころだからなくなさないでほしい」
そんな話から、子育て会議前に配布されたアンケート用紙(配布されてない家庭もあります)に自分達の想いを書きましょうと提案しました。
その記入された内容は、子育て会議の議題にのぼり、会議の委員として入っていたTプラスのスタッフが皆さんの想いを代弁して説明し、結果、会議内でも子育て学習センターは6箇所必要だという結論に達しました。
適切な方法で適切に声を上げることで、市民の想いが行政に伝わることがあります。
3
現在親達の活動に補助金が出ています。
25年のNPO法人Tプラス・ファミリーサポート主催・第1回「お母さんがまちを創る」で、あるお母さんが
「子育てしながら自分達の課題解決のために活動をしているが、大切な話を聞くときは託児スタッフがいてくれたらいいな。場所代も払うのが大変」
という話を出しました。
ご主人の給料だけで生活していると節約生活で、何かやろうにもお金のことが気になる・・・というかたが多いのです。
そのような話を受けて
「親達が自分で考え、自分で行動するとまちが元気になり、子どもにもいい影響が生まれる。」
と、その場にいた県民局のかたや丹波市役所のかたがたが判断し、親達の活動に補助金が出るようになりました。
今ではその補助金を使って食育講座を開いたり、外部から講師を呼んで講演を聞いたり、子どもの育ちについて勉強したり、子どもと一緒に制作を楽しんだりしているグループが数多くあります。
今でこそ、イベントに託児があったり、講演会に託児があったりする場合も多いですが、15年ほど前は子育て支援と呼べるものはほとんどありませんでした。
その時代に、丹波市にファミリーサポート制度を一から作り、子どもや女性のために時には涙を流しながら訴え活動してきたかたがいます。
そういうかた達が今の時代を作ってきてくださった。
そのことを知ると、要望するだけでは何も変わらないのだということを感じます。活動をしているグループを何かしらの形で応援すること、自分達も声をあげて根気よく行動し、それを続けること。相手の主張も聞きながら、思いやりや感謝の気持ちを大切にしながら意見を言うこと。想いを繋げることで、まちは変わっていきます。