横田さんが最近とっても感心があること。
それは地域教育のこれからです。
今の地域教育においても優秀な人は沢山うまれています。
しかし、その目的は大学へ行くことになっている場合がほとんどです。
すると必然的に「都会へ行くこと」が目的となります。
都会へ行った優秀な学生たちはそのまま都会で働くこととなり、
地域としては「帰ってきてよー」が本音となるわけです。
もっと、いつか地元に戻ってくる人を育てる仕組みが整っていてもいいのではないでしょうか。ということです。
横田さんは岐阜県可児市において取り組まれている「リーダーシップ養育」を学びに行ってきました。
そこでも、教育のゴールは「新潟大学へ行くこと」というわかりやすいものでした。
しかし、根本的に異なるのは、「可児市に戻ってきてやりたいことを達成するために」大学へ行くという目標をもっているところです。
二人の個性ある先生と市役所の人を中心にさまざまなことが実現可能性のあることとして動いていました。
二人とも、決して特別な仕事をしているスーパーマンではなく、普通の仕事に就いている人で、しかし、個性のある人たちです。
また、島根県雲南市での地域教育も見てきたそうです。
ここは地域教育はみんなで築いていく、という意識が非常に高かったそうです。地域一帯で、全市民で取り組む地域教育。
そのためには全体を取りまとめる教育長がとてもしっかりする必要があります。しかし、その役目はスーパーリーダーがスーパータイミングで行う必要はなく、普通の仕事に携わっている人が個性を生かし行動することでちゃんと達成されています。
特別な資格や職業に就いていなくても、普通の仕事をやりながら個性を生かした人々が中心となってより魅力的な地域教育は達成されうるのです。
そして、10月4日には丹波市「みんなの家」において地域教育フォーラムが開かれました。
岐阜県可児高校の教諭である浦崎さんや、
雲南市教育長の土江さんを実際にお呼びし、講演していただき、丹波市からも教育委員会の人々を招きました。
総勢120名が集まりました。
秋の行事が重なっている日で、来たくても来られない方も沢山いらっしゃったようです。
とてもインプットの多い時間だったようで、40分と50分の講演に加えてパネルディスカッションが1時間あったとのこと。
学びが多い反面、アウトプットする時間がもっと欲しかったという意欲的な声も沢山出てきました。
この消化不良は、必ず次に生きてくるものです。
今回参加できなかった人も含め、地域教育に関わりたい人は多くいます。
この高い意欲を具体的に進めることによってわかってくることも沢山あるでしょう。
次の設定のために、
岐阜県から地域産業、まちおこしを応援する団体G-netを含めインターンも取り入れた地域教育について勉強会が行われます。
そこではいよいよ、具体案をつくる会も開かれるでしょう。
みんなのスケジュールを考慮しつつ全体を巻き込んで動きにしていく難しさはありますが、まず具体化してみることで確実に丹波の地域教育も成長していく可能性が高まります。
この動きについて、引き続きお伝えしていきます。
筆者:水谷 冬妃