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切り抜き詳細

発行日時
2014-10-2 16:17
見出し
「岩手若手会議」のみなさんと考えたこと
リンクURL
http://yokotaitaru.com/archives/800 「岩手若手会議」のみなさんと考えたことへの外部リンク
記事詳細

先日、東北から丹波へ来訪がありました。

「岩手若手会議」という岩手復興事業に関わる若いお兄さんたちです。
元気と若さあふれるこちらの方々は、丹波市のシェアハウスを見学に来られたそうです。
しかし、来てみたらこの場所は「被災地」となっていました。

そこで、逆に岩手での災害の経験についてこのお兄さんたちに話してもらうこととなりました。

東北の災害支援と丹波の災害支援の情報を交換し、
丹波の若者が何をしたか、今何をしているのかについて話しました。

被災してみないとわからないような現実的な問題が浮かび上がってきました。
例えば、東北における災害規模の大小によって軋轢が生まれる過程に関しては、規模は違えど丹波にも共通することであったりします。

亡くなった人が多い地域を優先し、支援を遠慮していた人の多い地域が、いつまでたっても保証を全く受けることができない・・。それによってコミュニティが町単位で断絶していく・・。
こういった状況が、丹波でも小さい規模で起こっているのです。

丹波では、災害によって亡くなった方もおらず、生活がちょっと不便になるくらいかと思っていたり、思われてしまったりしています。

しかし、現実には状況が長引けば健康被害にもつながります。
家が壊れていないとはいっても、被災は受けているのに保証がされなければ他の町ばかりどうして、という気持ちも生まれてきます。
今の期間生まれてくるいらだちや軋轢は、誰かがとても悪いという訳ではありません。しかし、問題は起こってしまう。

それは災害時においては特別なことではなく、ひとつひとつ丁寧に解決していくことがだけが求められている、そのことを再確認することができたそうです。

そして、「岩手若手会議」の人々との会話の中で共通して上がったもうひとつの問題は「世代間を超えたコミュニケーション」の難しさ。
地域での活動において、若い人たちの発言は軽く扱われてしまい、なかなか全体まで届かない場合が少なからずあります。
そういうときは、つい、「何を言うかではなく誰が言うかというスタンス」に不満を持ってしまう人は多いのではないでしょうか。

 

しかし、そうではないといいます。
「誰が言うか」ということは、地域にとっては極めて大切なこと。その地域で信頼されている人、その人が言うことには歴史に裏付けされた「確信」があるという人に発言をしてもらうほうが、地域にとってはずっと効率がよいとうことを理解する必要があります。
地域の問題にまっすぐ向き合い、その地域で大切にされていることに真摯になれば、自然とそういうことを理解した上で自分なりに動けるようになるはず。そのことを確認し、伝えることができる時間となったそうです。

 

 

丹波には様々な人が来訪し、意見を交換し合って毎回さまざまな発見や気づきがあるようです。今後もこういった報告をさせていただくのが楽しみです。

 

 

筆者:水谷 冬妃