地域づくりと文章づくりを見習い中の、水谷です。
インターンとして、今回は6回目の投稿です。
この試みから一ヶ月ほどが経ちました。
最近のインタビューのとき、横田さんは運動をかねて外を散歩しているようです。
この前は、犬だけではなく鹿が鳴いていました。
鹿は、きゅんきゅんと鳴くのですね。
今回は「場をつくる」ときに、横田さんが気にしていることについて。
最近、「本気で会いにきてくれる人」が増えたことで、自分の仕切りで人を集めることがしやすくなったと、横田さんは感じているそうです。
先日の「丹波ナイト@神田」もそうでした。
横田さんが、神田で飲みたくて、「一緒に飲んでくれる人いますかー?」と言っただけの会。
人が集まっても集まらなくても、そんな気にすることはないような気楽な会でしたが、そこには確かに出会いや学びが生まれました。絶対にすばらしいイベントの発想があるだけでやらないよりも、できそうなものをどんどんやってみるほうがいいことが確認されたようでした。
今までだったらつながらなかったはずの人が、地域をまたいでもつながることができていました。
しかし、横田さんには気になることがありました。
「みんなに伝えたいけど、ほとんど話せない子がいた!」ということです。
人数が集まれば、どうしても、物理的に、一人一人に対する情熱のかけ方がさっぱりしてしまいます。
本気で会いに来てくれた人に対して、横田さんは意図してその人に何らかの成果のきっかけをわたしていく準備ができていることを実感していますが、その人にとっての一番のテーマが何なのか、なぜ会いにきたのかを探ることができなければその成果のきっかけは渡すことができません。
そこにもどかしさがあるのだと、いいます。
横田さんは、本当に相手の期待に応え、成果を生んでいくためには、相手に合わす時間と覚悟が必要で、そのためには人数やテーマをある程度しぼっていくような意識が必要だと感じています。
なぜ、そこまで他人の期待を叶えようとするのか、こういう疑問があってもおかしくはないかもしれません。でも、ここには横田さんの一貫した考え方がるように思います。
それは、「その人自身の問題にする」ということ。
地域のことも、自分の将来のことも、今日の新しい出会いにも、
ちゃんと「自分」がいて、自分自身の問題としてそれぞれが本気になって動いていけば、
全体としてしっかりした変化が生まれる、ということです。
ひとつひとつの出会いにはそれだけポテンシャルがあることを知っていて、横田さんはつくった場の人すべてに情熱を持って関われなかったことをくやしんでいたのだと、インタビューを振り返りながら思います。
(筆者情報)
水谷 冬妃
バーでアルバイトをしているので、丹波ワインが気になります。