地域活動をご一緒させて頂いている方が、ご病気で倒れられたとお聞きした。最近どうも調子が良くないようなことを聞いていたので心配してたんやけど、お会いする時はいつも元気そうだったので、倒れたと聞いてすごくビックリした。
幸い命に別状はなく、身体のどこかが麻痺するようなことも無いようなのだけど、少し自分の気持ちに言葉がついてこないような感覚があるようで、歯痒いんやろうなと思ってちょっと切ない気持ちになった。
本当に人間は脆いもので、ちょっとした衝撃で死ぬし、お天気や環境の変化で命が危険に晒されるし、大きな病気になれば気力も体力も一気に失われてしまい、克服するのは相当の運と力が求められる。
つい先日も、小学校のときに少年野球で同じチームだった年上の友達が、急な心停止で亡くなってしまった。久々にfacebookで再会したから、今度の盆か正月にでも会いたいなと思っていたのに、結局会うことが出来ないままだった。
人生にある嬉しいことや楽しいことは、比較的「ありがたい」と思いやすい。それだけ、人生はもともとつまんないことも多くて、辛いことも多いのかもしれない。だって、楽しいことばかりの人は、それが当たり前で楽しいことにすら気付かないということもあるかもしれないから。
でもやっぱり、みんなそういう楽しいことには「ありがたい」って思える人は多いなと思う。嬉しいな、ありがたいな、感謝したいな、って思えることは幸せだ。
一方で「腹立たしいこと」や「悲しいこと」には「ありがたい」って思える人は少なくて、それは早く過ぎ去ってほしいと思うのが普通だ。だけど、悲しいこともないと、普通のことが幸せだと気付くことがない。そういう意味で、悲しいことも、腹立たしいことも、すごく大切な時間なんだと思う。
すべての時間は、無職で真っ暗な「空」を彩る「色」なんだということ。空即是色だということ。
だけど今の悲しみや怒り、嬉しさ、楽しさという「色」もまた「空」であるということは事実だけど、それを前向きに解釈出来ると人生はラクチンだ。色即是空だ。
止まない雨もない。明けない夜もない。
止まない拍手もなければ、命あるなら花なら枯れない花もない。
なにもかも、良くも悪くも、諸行無常。
良くも悪くも、ならば、良い風に思っていればいい。
人生は最高だ。彩りいっぱいだ。今日をいっぱい楽しもう。