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切り抜き詳細

発行日時
2013-11-1 11:01
見出し
そろそろ議員1年生が終わるので振り返る(2)
リンクURL
http://yokotaitaru.com/archives/493 そろそろ議員1年生が終わるので振り返る(2)への外部リンク
記事詳細

はい、では昨日の続き。

 

議会に足を運んでいると議会に詳しくなる

 

さてそんな選挙を経て「4年後のために今回は若い議員を出そう」という後押しを受けて、

期待されて(いるよな、いないよな?)議会に飛び込みました。

するとどうしても徐々に詳しくなってきますね、誰でもそんなもんです。

 

議会が難しいのではなくて、初めてのものは誰だって難しいものだし、

毎日見ていれば誰だって分かるようになるというものです。

車の運転だってそうだと思うんですよ。

 

最初は「まじでこんなもん運転出来るようになるのか」と思った人だって

いると思うんですが、体得していくことで自然と体が動くようになって、

車に乗っている今があります。

 

今はパソコンを自在に操る人だってそうですよね、

最初は「こんなもんがまともに動くのか」という時点を経て、徐々に慣れていって

普通に動かせるようになっていくわけです。

 

もうビックリするくらい車に乗れる人って多いですけど、

なぜなら便利だからであって、使う価値があるからであって、自動車と関わっていく

人生がこれまでよりも便利で豊かだと思ったから多くの人が、それを体得して

使いこなしていくってことなんだと思うんです。

 

しかし、そこで政治です。

 

税金はかかり、公共サービスを享受し、自分の生活が不満に満ちあふれていれば

文句の1つも言いたくなるけど全然分からない。

なるほど関わってみると、僕らのまちが作り上げられていくひとつひとつは、

市役所がほぼすべて関わっているし、予算は知らないところで分配されていくわけです。

 

知らないところで分配されているのはなぜかというと、

誰もが自ら主体的に関わることがなく、それぞれは経済活動に頭がいっていて

市役所の仕事に見向きなどしている場合じゃないと思っているからだと思います。

 

年齢が上がり、お仕事を引退されてから気付く人が多いのは、

市役所にお願いをすると「市民の声」として受け入れてもらえることが少なからずあり、

それは施策に反映されることがあるということ。

さらに言うと、組織化して声を上げていくと、「多くの市民の声」となってしまい、

こうなれば市民の利益を追求する組織として声を無視することは出来なくなります。

 

年齢が上がってくると、会社に縛られていた時期よりも時間的には余裕が生まれ、

まちに関わるチャンスも増えてくるものです。人によっては、これまでは会社で

役割を与えられていたにも関わらず、急に役職がなくなってしまったので、

まちづくりでポジションを得るとイキイキと頑張り始めて、張り切り過ぎて

しまっている人もいるかな~と思うほど。いいことなんですけどね、すごく。

まあそんなわけで、チャンスが多いですから、まちに関わる意欲が増えます。

 

一方で若い人はみんな日々のお仕事が忙しく、また疲れやストレスが

溜まっていく中で、これ以上は私に何かをやらせるとか言わないで!

とにかく温泉やら買物にでも行って日々のストレスを発散させて!

ということで、それらの余暇を自分のために費やすことにもまた忙しくなるので、

自分たちのまちをつくっていく時間をつくるなんてもってのほかです(笑)

 

仕事をお金を得る手段として考える人はかなり多くいらっしゃるのですが、

その一方でやりがいを求めて働いている人もかなり多くいらっしゃるのは事実。

 

これまでに出会ってきた人たちの中で、社会課題に興味関心を持っており、

それを実際に仕事をしている人は、自分の利益を追求する以外のことに興味がありますから、

儲かっちゃいないわけですが充実した毎日を過ごしているようです。

 

そういう人は、社会課題に目を向けているせいもありますが、

そもそもが自分以外の何かに働きかけたいという欲求が強いので、

まちに関わることに対して前向きに考えて頂ける方というのも多いです。

 

働くのはお金の為であり、家族の為に身を粉にして働くことに集中している人だと、

まちのことにまで興味なんか持てないんだな~っていうケースが多いのかな~と感じます。

でも本当はどちらの人にも興味をもって関わってもらう必要があるし、

さっき書いたように組織化されると「多くのみんなの声」になって、

行政も動かざるを得ないというところまで市民で働きかけることは

非常に現実的なまちづくりのカタチなんですが、みんな忙しいからやらないです。

 

行政の構造や現実を知ると、「うわー、なんかいろいろ出来そうじゃん」って

最初は思ったのですが、「うわー、みんな全然興味ないじゃん、ビビるわ」って

言いたくなるくらいに興味がない。

興味があっても手法を知らないか、知っていても面倒だからか実行はしない。

 

やれば出来るし、何かを変えていくことは出来る構造なんだと分かりましたが、実際は

少人数の議会に出来ることは限られているし、いろいろな極めて利己的なしがらみや

思惑があって議会はまともな議論(いや会話)が行われていないことが多いのです。

 

でもそんなことは、僕らが平日に市役所の3Fで、若い人がなかなか足を運べない

タイミングでコソコソ議論してっから伝わることがない。

とはいえネット配信もしてますから、全然見て頂けるわけなんですけど、

ここもアクセスする人は限られていて、やっぱ興味ないんだな~って痛感します。

 

この1年はとにかく「マジみんな政治に興味ねえんだな」というのがしっかりと

理解できたことが収穫だったと言えるくらいに、全然興味ないって分かりました。

 

一方で僕はめちゃめちゃ興味が湧いてきてしまいました。

なぜなら関わって、行政の構造が見えてきて、まちを変えていったり、

良くしていったり、元気にしていく方法が無限にあることに気付いたからです。

だけど、これが全然伝わらんので、とっても歯痒く思いながらも

ブログもまともに更新しない日々を過ごしておりました。

 

ブログについても相当悩んでいて、議会について書き始めると

使われている文言が専門用語なので伝わりにくいのです。

 

例えば「クラッチ」と言われても、車に乗らない人に伝わらないことがあるように、

「質疑」という言葉は「議案に対する質問のこと」であり「議案」は

「市役所が執行したいが、ルールに則って議会で承認してもらうべき案件」とか、

もう言葉ひとつ説明しようとするだけでいろいろ面倒くさくなる。

 

あえてこんなに難しくて説明が面倒にしているんじゃないかと思うくらいに

面倒な言葉(とはいえ行政的には全国共通言語)が多いし、だからこそ余計に伝えづらい。

 

そうこうしているうちに1年が経ちましたが、みんなが政治に近くなったかというと、

関わっているうち何人かは行政の人とタッグを組んで仕事をし始めているので

距離を埋めるお手伝いは出来始めているかな~という気がします。

 

万人に伝わるようなことはやっぱり難しく、少しずつ事例を作っていく中で、

興味を持ってくれる人や主役になってくれる人をひとりずつ増やしていって、

そこからその人たちが「おお、まちづくりって俺らが出来ること結構あるで」とか

自然と広めていってもらう中で、じゃあ何かしようかってときに相談してもらうとき

メリットが提供出来るのは議員という存在なんだろうなと思います。いろいろ知ってます。

 

だからひとつひとつ、事例なり、体験なり、接点なりを作って、

身近になっていくかもしれないことを信じてやっていくしかないかなと思っています。

 

 

なかなか埋まらない、政治への興味関心という話でした。

次回は、今年に取り組んできた議会内での動きを少し。

 

 

つづく