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発行日時
2013-4-9 20:46
見出し
前回の 福沢諭吉(1834~1901)の続きです。
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前回の 福沢諭吉(1834~1901)の続きです。 1868(明治元)年、元号が明治に変わると、「文明開化」の時代が到来した。明治新政府は日本を近代国家へと成長させるべく、制度・産業・文化の西洋化を積極的に進めた。 そのこともあって、西洋文物の流入と生活様式の洋風化が進み、西洋の食文化が徐々に導入されていった。  江戸時代、肉食は表向きには禁止されていたが、明治時代になると、政府が肉食を推奨したことから、東京や横浜などで牛肉食が大流行した。 明治初期の『東京開化繁昌誌』によると、当時の人々は牛肉をすき焼きやなべ焼き、煮つけなどで食していたという。  また、各界著名人も牛肉食を奨励していた。具体的には、戯作家である仮名垣魯文(1829~1894)は著作『牛店雑談安愚楽鍋』の中で「士農工商老若男女、賢愚貧福おしなべて、牛鍋食はねば開化不進奴(ひらけぬやつ)」と記し、 文学者・服部誠一も「牛肉の人に於けるや、開花の薬舗にして、文明の薬剤なり。その精神を養ふ可く、その腸胃を健やかにす可く、その...