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切り抜き詳細

発行日時
2013-2-7 23:45
見出し
挨拶まわりも大事だろうけどさ。
リンクURL
http://yokotaitaru.com/archives/257 挨拶まわりも大事だろうけどさ。への外部リンク
記事詳細

自分の住んでいる町の役員でございます、横田です。

今日も、少しぶっちゃけた話を書きましょう。選挙の話です。

 

選挙のことを思い出すと、いろいろと胸が熱くなります。

その中でも、とても良い経験になった印象深い言葉が2つあります。

 

ひとつが、「表立って動けない」という言葉です。

もうひとつが、「今さら手伝えない」という言葉です。

 

 

選挙に出る前に、「選挙に出たら絶対に応援する」という言葉を

頂くことはありました。だけど、立候補して状況が変わりました。

 

「表立って動けない。ごめん。」

 

そうなんですよ。田舎の選挙では、絶対表立って動けないんです。

仮に若輩の横田を応援しているなんてバレたら、大変なことです。

 

あいつは村の代表(もしくは取引先の偉いさん)を応援もせずに

他の地域から来た、よう分からん未熟者を応援している、全く

ろくでもないヤツだ。もはや取引自体を考えなければならん!!

 

そんなことがあるんです、マジで。正直なところを話せば、

「いや〜、人間100%信用なんて出来ないもんよな」

そんな風に思わざるを得なかったのも事実でした。軽く凹んで。

 

だけど、表立って動かないで欲しいと伝え、出来るだけ僕の

選挙でその後の取引に影響があるような関わりだけはせずに、

無理のない範囲で協力をしてくださいとお願いしていきました。

 

そうすると大半が、コソッと夜中に来てくれて「大丈夫か?」

と気遣ってきてくれて、いろいろ手伝ってくれたのでした。

 

そして、「表立って動けない」はずの人たちが、夜中にコソコソ

僕らの事務所に集まり、作業を手伝い続けてくれました。

申し訳ないやら、嬉しいやらで、胸いっぱいの選挙でした。

 

だけど、同時に、今のこういった田舎選挙の洗礼を受けたことで

少なからずショックを受け、また少し大人に成長したのが事実。

少しばかり傷付き、そして大きな幸せを感じることができました。

今でも変わらず、本当に感謝しています。本当に嬉しかったです。

 

 

また、もうひとつが「今さら手伝えない」でした。

これもまた、なかなかショッキングで良い経験を積めた言葉です。

 

これは主に、僕が住む町の人から言われた言葉です。

村から代表者が出る場合は、ほとんど誰かが後ろ盾になって

「こいつを男にしたろまいかー!」という音頭をとり、町をまとめ

選挙に臨み、地元組織票としての得票数を稼いでいくのです。

 

そんなプロセスなど知らないですから、「村から出ます横田です」

なんてお伝えしても、「今さらオマエ何を言うとんじゃぁ〜!」

と出馬したことを叱られることもしばしばあったのでした。

 

僕は地域を走り回っていましたから、代わりに話をしてくれた

友人の田口さんは僕の10倍くらい言われたことでしょう。

 

辛いことを一杯、代わりに言われ、代わりに謝ってもらい、

結果手伝ってもらえることもあれば、ないこともありまして、

本当につらい部分を担ってくれて、感謝しかありませんでした。

 

僕はそういった事実を知り、僕も地域の人たちに叱られつつ、

なるほど村型選挙とは相当大変なものぞ、と実感したのでした。

 

地元の若い人にお願いをしても、やはりナシのつぶて。

普段から顔見知りでもなく、引っ越してきて2年ちょっとの

新参者が何かしているとしても、手伝う理由などありません。

 

地元に協力を頂けないって、こりゃ相当大変なんだなあと

正直なところ気持ちが落ち込みそうになったのが事実でした。

だけど止まってられないので、気持ちを入れ替えたのでした。

 

「今さら手伝えない」

 

これは、ほとんどが言い訳だと思います。断り文句です。

今さら手伝えないというと、何となく正当性を保てます。

 

でも今さら手伝うとか、いつなら手伝うとか、基本的にはなく、

その人を応援しようと腹を括れば、明日が投票日でも、まず

今日出来ることをやろうと手伝うことができるからです。

 

だけど、僕の選挙活動期間は、他の候補者が半年もの時間と

沢山のオカネをかけていただろう中で、実質5日間であり、

オカネなくて、みんなボランティアで手伝ってくれました。

 

そして、「今日出来ることは、後悔しないようにやろう」

という気持ちで、今さらなんて言わず、とにかく出来ることを

やろうという気持ちで、その日その日を積み上げてくれました。

それが、当選をするときの一生忘れられない舞台裏なのです。

 

奇しくも、印象に残った言葉に傷付き、そして救われたのです。

なぜなら最初それに大きく悩みツライ思いをし、それが好転し、

結果としていろんなご縁をつないで、僕を勝たせたからです。

 

 

そんな経緯もあり、決して地元に全然応援されてなかったという

ワケではなかったですが、「応援する気持ちにはなれなかった」

という辛辣な意見も間違いなくあったでしょう。そう聞いたし。

 

そして、僕を投票したわけではない地元の人も沢山いたはず。

 

 

なのに、いま僕はその町の役員を30歳で担っています。

悲しいのは、その瞬間に手の平を返すように、妙にペコペコし

始める人もいることもあって、大人の浅ましさを知ります。

 

なるほど、横田親と付き合うのではなく、市議会議員という

役割と会話をしているんだな、と思ったのです。寂しいものです。

 

 

実質の町の役員業務は、僕はあまり回ってきてませんから

ぼーっとしていることが多く、張り合いは少ないものです。

先輩議員もある程度まちの行事は出て、顔を売っときなさい」

とか言われるのですが、でもあまり気乗りがしないわけです。

 

 

挨拶まわりなんか、どっちゃでもええねんと思う僕がいます。

そんなことより、仕事をしようぜ。熱く燃えようぜと。

自分の挨拶ポイント稼ぐより、まちの役に立ちたい、と。

 

 

今度の2月23日(土)10時からも、若者の移住者がどんどん

発生している特徴的な島の町である「海士町」から豊田さんを

招いて、当事者意識で関わるまちづくりについて講演頂きます。

ぬぬぎのために特別に時間を設けてくださったのです。感謝。

 

ことあるごとに挨拶して顔を売ることも大事なのかもしれない。

でも僕は目にみえる人の喜びに関わっていきたいし、この地域に

若者が集まり、世界中から視察が来てくれる、そんな町にだって

しようと思えば出来るし、村の未来は無限大なのです。

 

挨拶まわりより、マジで面白いまちをつくるきっかけを町の

みんなで共有したいんですよ。

 

そして、僕はせっせと定住してくれる人をスカウトするんだ。

挨拶周りより、本当に町を良くすることに時間を割きたいんです。

 

まさか、これは、わがままなのか?