4月8日、
48年前に皆さんと同じように
この柏原高校の校門を
胸膨らませてくぐった同窓生として
覚えておいてほしい言葉を贈ります。
それは『歳寒の松柏』という言葉です。
今から約2500年前、
中国で大活躍した偉大な哲学者孔子の
言動を纏めた論語の中の、
『歳寒くして然るのちに、
松柏の凋む(しぼむ)の後るを知るなり』
という一節から引き出されています。
季節が冬になって周りの樹木の葉が散り、
枯れたようになっても、
松と柏はその青さをしっかり保っている、
現代風に訳すと、
事が順調に進んでいる時は目立たないが、
一旦逆境になった時にこそ、
その人の真の強さ、実力が発揮され評価される、
そんな意味でしょうか。
私の後ろの日の丸の右にある柏原高校の校章は、
その松と柏の葉がデザインされています。
柏原高校在学の3年間で、
是非逆境に打ち勝つ確かな実力を身につけて
来たるべき社会に立ち向かって下さい。
新入生の皆さんに幸多からん事を祈って
入学の祝辞と致します。
県立柏原高校平成31年度入学式にて