平成30年4月11日 、
カリナリー・インスティチュート・
オブ・アメリカグレイストーン校と
コピア校を視察
4月9日のCIAニューヨーク本校視察に引き続き、カリフォルニア州セントヘレナに有る
CIAグレイストーン分校を視察した。
このグレイストーン分校は、
ワインで有名なナパバレー地域内に位置し、
サンフランシスコ市内から
クルマで約2時間離れている。
以前は中堅のワイン醸造所であった施設を
CIAが約1、5億円で買い求め、
10億円を費やして分校に改装した。
分校では約50人の生徒が就学しており、
ワインに関する学習プログラムや
本校と同様の料理実践プログラム等が組まれ、
厳しい進級試験を受けて21ヶ月を過ごしている。もちろん必要な場合には、
ニューヨーク本校にも通う場合もある。
またグレイストーン分校から南へ30分ほど
離れたコピア校でも同様の施設を整備しており、
施設の充実を図っている。
CIAではこのグレイストーン分校の他に、
テキサス州サンアントニオ分校、
シンガポール分校を開校させており、
現在スペインのバルセロナにも
分校開設の準備が進んでいる。
考察
職種はさておき、日本における専門職大学の
開設に関しては、地域創生の観点から
有益で有ると考えるが、
綿密な創設計画だけでなく、
持続可能な運営計画を立てる必要がある。
既に高い権威を確立しているCIAならば
優秀な教授陣に優秀で意欲的な生徒が
確保出来るし、多方面からのドネーション(寄付)も期待出来る。しかし一般大学にその権威が
集中している日本において、
これから創設される専門職大学に、
国民の高い評価が得られるかどうか
現時点では不透明だ。
県立や市立等の公立が良いのか、
私学か専門学校立等の私立大学が良いのか、
はたまた例えばCIAのような既に権威のある
大学の分校として整備するのが良いのか、
更なる研究が必要と思われる。
また優秀なスタッフの確保と、
どの範囲から優秀な生徒を安定的に
確保するのかという問題も浮かぶ。
CIAの場合は全米はもちろん、
世界各国から生徒が集まっており、
現在日本からも20歳代の女性1人が
勉学に励んでいた。
今1つは、安定した就職先を
どう確保するのかも問われている。
CIAは、一定の学力が身に付かなかった場合、
容赦なく落第させて、
最終学年まで徹底的に鍛え上げる。
そのため卒業生は誰もが認める
確かな能力を身につけ、
各方面で大きな業績を残しているため、
今後卒業生を採用する企業等も
高い信頼性を持って受け入れる土壌が
確立している。果たして今の日本で
そのような大学運営が可能なのかどうか、
慎重に見極める必要がある。
自民党県議団総務部会研修IN
culinary Institute of America
グレイストーン校(サンフランシスコ)