4月10日、
母校、県立柏原高校入学式で、毎年の如く
来賓で『歳寒の松柏』の話しをした後、
大西校長先生に見て欲しいモノがあると誘われ、
校舎の片隅に立っている、と言うか、
傾いている一本の桜の下へ。
本年1月14日から16日にかけて丹波地域を
襲った22年ぶりの豪雪によってこの老桜木は、
一旦地面まで倒れて根が浮き上がってしまった。
柏原高校の先生方や近所の造園屋さん達が、
なんとか斜めではあるものの、起き上がらせ、
様子を見守った。樹木医氏の診断によると、
一度根が浮いてしまうと毛根等が切断され、
1年以内に枯れてしまうとの診断だったそう。
ところが、今年の春は例年にも増して多くの
桜花が咲き乱れて我々を楽しませてくれた。
この老木の最後の断末魔、心の叫びだったのか、
なんとも哀れな桜花爛漫の候だった
県立柏原高校平成29年度入学式にて