前回の記事(こちら)では、春日町黒井にあるハートフルかすがで開かれている、ねこバスサロンの活動の様子をお伝えさせていただきました。
ほっこりとした雰囲気の中で制作を楽しんだり、子どもと遊んだり、ボランティアの方々の手作りおやつをふるまってもらったりする時間は、お母さんたちにとっても癒しのひとときです。
「やっぱり、安心して子どもに食べさせられるような、手作りおやつを出してもらえるところがいい。今回のクラッカーでも、信頼できるメーカーのものを使ってくれていたり、配慮がありがたい」
「おやつの味も、本当にやさしい味で、何となく懐かしくなるような感じ」
「時間も10時から12時となっているけれども、プログラムがきっちり組まれているわけではなく、時間の中で出入り自由で、それぞれのペースで楽しめるところもいい」
「何度も通っていると、子どもがおばちゃんたちに慣れてきて、おばちゃんと遊んでくれている間自分は制作に集中できたりする。子育てをしていると、どんなことでも『集中』する時間が取れないから、とても貴重な時間になってる」
「おばちゃんたちから聞く、昔の子育ての話や、日本の伝統行事の話も勉強になるし、面白い」
活動の後は、ハートフルかすがの横にある小さな公園で遊んだり、お弁当を食べたりする親子の姿も見られました。それぞれに、ほっこりタイムを楽しんでいるようです。
親子が癒され、元気になる子育てサロン「ねこバスサロン」。ボランティアの方々にもお話を聞いてみました。
A.子育てサポートのセミナーを、何人かのメンバーで受けに行ったのがきっかけ。受講者の中から、誰かサロンを開きませんか?と声をかけていただいて、始めました。12年ほど前のことです。
A.やっぱり、私たちが子どもの頃に食べていたようなおやつを、今の子どもたちにも食べさせてあげたいなって。私たちが子どもの頃は、里芋のゆがいたのんとか、エンドウとか、キュウリやトマトがおやつやったから。そういう優しいおやつを、今の子どもたちにも味わってほしいなって思って。
A.手作りだけじゃなく、季節を感じるもの。例えば6月は、かしわもち。端午の節句は5月だと思われているけれど、旧暦の5月だから、私たちの子どもの頃は6月にお祝いしていたの。その旧暦の季節にしたがって、おやつのメニューを考えています。結構、子どもたちも良く食べてくれるし、喜んでくれてるんよ。
A.年齢もまちまちで、今は40代から70代くらいまでいます。子どもが好きで、例えば子育てがひと段落ついて、でも勤めに出るのではなく、自分の時間を有効に使えないかな? と考えて来てくれている人もいます。それぞれに、得意分野があって。季節の野草を使った料理が得意な人とか、工作のアイディアをたくさん持っている人とか、伝統行事に詳しい人とか、みんなそれぞれに得意なことがあって、それを持ち寄って、活動しています。
A.やっぱり、小さい子を見られるのがうれしいし、若いお母さん方と話せるのもうれしい。なかなか、若いお母さんと子育ての話をする機会が私たちにはないから。体にいい食べ物のことや、私たちが子どもの頃にしてもらったような行事やお祝いを、今のお母さんに伝えられる機会になっています。
活動を楽しむだけでなく、世代間交流の場にもなっている「ねこバスサロン」。参加することでどちらにも、楽しみや学びがある素敵な子育てサロンです。気になった方は、ぜひ参加してみてくださいね。
ねこバスサロン
開催日時:毎月第3水曜日 10:00~12:00
時間内の都合の良い時間にいつでもいらしてください。
場所:ハートフル春日(丹波市春日町黒井1500)2F第2会議室
参加費:100円(おやつ・活動費)
記事:丹波市ママライターS