ワーキングママを目指す人必見!
「仕事と子育て 両立のコツ」聞いてきました(その1)
出産、子育ての為しばらく仕事をはなれてしまうと、次に働き出そうという時に「踏み出す勇気」が必要になります。
・子育てと仕事って、どう両立すればいいの?
・忙しい時の夕食作りとか、みなさんどうしてるんだろう?
・子どもがまだ小さい時と大きくなってから、働き方は変わるの?
そんな、誰もが仕事復帰前に抱きがちな不安や疑問を出し合い、先輩ママさんからお答えいただく集まりが7月5日、篠山市民センターにて開かれました。
参加したのは、丹波、篠山、西脇市の「子育てしながらの仕事復帰を考えている」ママさんたちです。
ここでは、セミナーの様子を少しおすそ分け。ママさんからの疑問に応える先輩ママさんたちの言葉から、あなたの不安を和らげるヒントがきっと、得られるはずです。
■お答えいただいた先輩ママさん
◇丹生 裕子さん
3児のお母さん。パートタイムや、「ふれあい教室(同じように仕事をしているママさんたちと協力し合い、子どもを預かりあうシステム)」の立ち上げ運営など、子育てしながらも充実した活動を楽しんできた。
◇柳田 明子さん
幼稚園教諭を定年まで勤め上げた。現在は御主人と自宅で「あずき工房」を開き、ランチやおはぎを提供、在来種での農業にも精を出している。幼稚園教諭をしていた時代は、母親が働くことに今以上に理解がなかったと語る。
丹生さん:
私には子どもが3人いるんですけども、それぞれ2歳差で、4歳、2歳、0歳の子を家で見ていた時期もありました。働き始めてから食事の工夫は……、まず、子どもが小さくて、一緒にダイニングテーブルで食べさせてあげなければならない時期は、一緒に座ってゆっくりできるよう、朝のうちに夕食の準備をしてました。朝ごはんを作るときに、夕食の野菜を刻んでおいたり、煮込み料理を始めておくなどです。次に子どもが自分で食事をできるようになったら、パートから帰って子どもたちを迎えに行き、帰宅してからご飯を作るのですが、その時はレストランのコース料理のように、まずはサラダ、その次に朝のうちに作っておいたお味噌汁を出して、食べている間にメインの炒め物を作るというようにしていました。子どもが小学校に上がってからは、チャーハンやラーメン、お素麺などの簡単な料理を自分たちで作れるように仕込んでおきました。子どもたちが「やりたい」と言った時に優しい気持ちで一緒にキッチンに立つように気を付けていました。
柳田さん:
今の話を聴いていて、「すごいな」って。私は、子どもを産んだ時に一番初めに聞いたのは、お義母さんから「あなた一人の子どもじゃなくて、柳田家みんなの子だから」と言うことでした。一人で子育てするんじゃなく、みんなで子育てするんだという意味で、本当にお義母さんには食事のことなどお世話になりました。お風呂は、上の子はいつもおじいちゃんが、下の子はおばあちゃんが、毎日の仕事のようにして入れてくれました。当時は「自分の子をお風呂にも入れられない」と悲しく思うこともありましたが、今は助けていただいて、それが「みんなで育てる」ということだったんだと感じています。当時の考え方では、「私(母親)が自分の勝手で、働きたいから働きに出ている、こっちは働かせてあげているんだ」という感じで仕事をさせてもらってきましたので、本当に家族がいなければ、仕事も、子育てもできなかったというのが私の現状なんです。
その他のかたの意見
・肉じゃがなど時間のかかる料理は圧力鍋を使っています。
・子どもが食べたいものを数日前に調理しておき、その日にさっと作れるようにしておきます。
・遅くなった日はスーパーのお惣菜に頼ることもあるが、栄養が偏らないように気を付けています。
・ 前日から作り置きをしています。カレーやおでんは朝から切るところまでしておくと後が楽。パックしてまとめて冷凍しておくこともあります。
丹生さん:
私は、おじいちゃんおばあちゃんが遠方に住んでいたり、協力が望めない状況だったので、子ども自身に早く自立してもらおうと一生懸命になっていたように思います。仕事に出る中で困ったのは、良く聞く話ではありますが、仕事をしているときに子どもが熱を出して、園から呼び出しがあったこと。子どもが小さい時は週2回の勤務だったので、勤務の前の日に少しでも子どもの様子がおかしいなと感じたら、早めに病院に連れて行ったり、仕事のない日で様子が違う日は大事を取って園を休ませるようにして、仕事の日に体調不良が重ならないように工夫していました。
子どもが学校に入ってからは、連絡物を見る時間がとりにくいことに困りました。学校で必要なものについても、子どもが当日の朝になって「お母さん、あれがいる」と言い出すということがあって。それからは、ダイニングテーブルの上にかごを置き、「連絡物はここに出すように」と毎日声をかけ、その日の夜のうちにチェックするようにしました。
柳田さん:
先ほども話をしたように、家族での子育てで、私以外は家で仕事をしていましたので、急な熱や、学校の必要なものは全部、学校から帰ったら整えてくれていました。
そんな私が、働いていて困ったのは、子どもの参観日に一度も行ったことがないということです。子どもが小学生の時に校内研修があり、その時に「あんた、一度も自分の子どもが勉強しとるとこ、見たことないやろう?」と言ってもらい、自分の子を見に研修に行かせてもらったこと、それがたった一度でした。その時には何度も、「こんな風に仕事を続けていていいのかな。ずっとお家で子どもの話を聴いたり、世話をしてやることの方が大切なんじゃないかな」と考え、悩みました。
その他のかたの意見
・ 仕事で学校行事にほとんどいけませんでした。子どもが熱を出しても休みを取りにくい上司の時がありました。その時はおばあちゃんにお願いしていました。
・長い間熱が出たときは休みづらかったです。
・入院した時には丸一日付き添わなければならず、長引くと、休みが取りづらくなりました。病院に連れて行くのも仕事帰りになると、子どもがぐずったりして大変でした。
※現在丹波市では、青垣町、山南町で病児・病後児保育が行われています。またファミリーサポート制度を利用して、病後児の保育をお願いすることもできます。
仕事復帰を前に不安を感じているママさんたちに送る、先輩ママさんからのエール。次回後編では、「子どもの成長とともに、働き方は変わったか」、「後輩ママへのアドバイス」そして「子育てママさんのおすすめスポット」などをお送りします。
記事:丹波市ママライターS