PP19ベアチェアは、1951年ハンス J.ウェグナーがAPファニチャー社(1976年廃業)のためにデザインしました
1953年末にはべアチェアのフレームのサブ・サプライヤーとして製造を開始していたPPモブラー社は、2003年に創立50周年記念として、ベアチェアを復刻させます
ベアチェアの名前の由来は、とある著名な記者が「アーム部分がまるで後ろから抱きしめる熊の手のようだ」と表現したことからつけられたそうです
そのフォルムもさることながら、ウェグナー作品の中で一番安楽性のある椅子と言われるほど、その座り心地には定評があります
座り心地を決定づけるその中材は、デザイン当初から変わっていません
体重を預ける背中部分にはスプリングが43個も使用され、詰め物は椰子の木の繊維や馬の毛、麻や綿といったデザイン当初から変わらない天然の素材で構成されています
ウレタンやナイロン等の人工素材とは違い、呼吸する天然の素材は耐久性に優れ、使うほどに柔らかく心地よくなっていきます
また、その包まれる様な座り心地も去ることながら、どんな体勢でも心地よく座ることができるのも大きな特徴です
この様に、アーム下が空いていることで、囲まれている背もたれ部分から斜めに腰掛け、アーム下に脚を投げ出してすわったり、座面の上であぐらをかいたりなど様々な座り方にフィットします
一見、強度が不安になるかもしれませんが、そこはウェグナー
後ろ脚の部分から一本の長い部材を使用し、アームと背部を一体にすることで必要な強度を保っているそうです
更に、ウェグナーが考案した構造だけでなく、PPのモブラー社の創業当初から続く「見えないところも手を抜かない」その姿勢で、何代にも渡って使い続けられる耐久性をもつベアチェアが製作できるのです
ベアチェアの特徴の1つである、アーム先端部分の「爪」
このついつい触りたくなるアーム先端部分を木材にすることで、張り地の汚れ防止とし、更に意匠性にも富んでいます
本体の張り地はもちろん、このアーム先端の樹種とパイピングの組み合わせや脚の樹種、背もたれのくるみボタンの生地まで、あらゆる仕様をお好みで選べることで、自分だけのベアチェアが完成します
完全受注生産で製作されるベアチェアですが、熟練の職人さんが手作業で丸1週間~2週間がかりで完成させるそうです
ウェグナーが最晩年、老人ホームでの生活の中で連れて行ったチェアは、このベアチェアだったといいます
生涯に500脚以上の椅子をデザインしたと言われるウェグナーが、最後に選んだ椅子
とても感慨深いものがあります
商品名|PP19 TEDDY BEAR CHAIR
デザイナー|HANS J.WEGNER| 1951
メーカー|PP MØBLER |Denmark
サイズ|W900×D950×H1010|SH420|AH650mm
ARIA KYOTO STOREにて展示しております
みなさまのご来店お待ちしております
投稿 PP19 TEDDY BEAR CHAIR-HANS J.WEGNER- は ARIA 家具とインテリアのお店 京都 福知山市 に最初に表示されました。