HOME
お知らせ
日々のこと
家づくり
農耕生活
食べもん
モノづくり
暮らし
地域づくり・人づくり
丹波のニュース
管理者コラム
お問い合わせ
オンライン状況
41 人のユーザが現在オンラインです。 (38 人のユーザが 暮らし を参照しています。)
パソコンとスマートフォンのウィルス対策大丈夫ですか?
あっぷ丹波がお奨めするウィルス対策ソフトはこちら
今なら1台あたり年額約450円から
さらにさらに期間限定で
1台あたり年317円!!
切り抜き詳細
発行日時
2013-6-28 8:40
見出し
36_約束された場所で_06
リンクURL
http://comidasentamba.blogspot.com/2013/06/3606.html
記事詳細
村上: .. 悪の一面については書けるんです。たとえば汚れとか、暴力とか、嘘とか。でも悪の全体像ということになると、その姿をとらえることが出来ない。それはこの『アンダーグラウンド』を書いているときも考え続けていたことですが。
河合: .. で、開くと創造性がどう関係するかということで話を始めるんですが、それは書きやすいんです。だけどそう書きながら。『ほんとはそこに書いてる悪というのを、お前はどう定義するのか?』といわれると、これはむずかしいです。
河合: .. これは昔から言われていることだけれど、悪のための殺人って非常にニーズが少ないです。それに比べると善のための殺人というのはものすごく多い。戦争なんかそうです。だから善が張りきりだすとすごく恐ろしい。でもだからと言って「悪がいいです」なんて言えませんから、すごく困るんですわ。
村上: .. そういう人たちはオウムのことを「あいつらは絶対的な悪だ」と捉えています。でも若い人たちになると、そうではない。
河合:善悪の定義というのはとてもむずかしいことですから。小さいときから生き方によってたたき込まれているものが強いんです。これが善だ、というふうに身体がそうなってしまっている。
西洋思想というかキリスト教的世界観では、evil、つまり絶対悪という概念が存在します。永遠に和解(西洋思想では「理解」と意味が重複)することのない相手。ブッシュ政権時におけるアルカイダなんかそうです。日本では絶対悪は人間ではなく「鬼」のカタチをとって現れます。東洋思想では、相反する2つの価値(陰と陽、生と死、善と悪)は、単一のモノゴトのオモテウラであり切り離すことはできません。どちらか一方を滅ぼすと、もう一方も死にます。
河合隼雄との対談
「約束された場所で」村上春樹
ghostwriter