1950年、コペンハーゲンで開催された家具職人ギルト展で、ハンツマンチェアは発表されました
当時のコンセプトは、「狩猟小屋での暮らし」
ボーエ・モーエンセンの才能が最も花開いた時期にデザインしながら、発表後市場に出ることはなかったチェアが、70年近く経った2019年、カール・ハンセン&サンから復刻されました
「庶民のデザイナー」や「民主主義的なデザイン」と表現されるモーエンセンとその家具は、実際に使用する人を考慮するという概念を、誰よりも早く取り入れていました
デザインの中心は常にユーザーであるとし、その家具の使用感を確認するために自邸を実験室にしていた、というのは有名な話です
そんなモーエンセンがデザインする家具は、機能的な無駄のない美しさと、耐久性を重視した素材と構造が特徴です
ハンツマンチェアは、モーエンセンらしいシンプルなフォルムと複雑な構造により構成されています
当時まだ家具素材としては新しかったサドルレザーを採用し、背もたれや座面の裏側にある、金属製のバックルで締め上げることで固定しています
また、このバックルは固定するだけでなく、テンションのかかり具合を調節することができます
サドルレザーは使い込む程に馴染み、柔らかな座り心地に変化していきます
背もたれとアームの接続部分には、真鍮とステンレスから選択可能なブラケット金具がついていて、そのブラケットを軸に、背もたれへのよりかかり具合で角度の調節ができます
ハンティングテーブルと合わせていただくのはもちろん、ダイニングチェアとしては少し大きめのサイズ感やゆったりとしたアーム、背もたれの角度調節が可能なことから、ラウンジチェアとして使用することもできます
また、少し大きめのサイズ感ながら圧迫して見えないのは、正面と横向きの印象が違うことが一因です
正面から見ると、安定感のあるしっかりとしたチェアですが、横から見るとその線は意外に細く、華奢な印象を受けます
これも、チェアを室内に置いたとき、空間が圧迫して見えないようにという、モーエンセンのこだわりです
職人技が映える伝統的なホゾ継ぎ構造は、家具職人としてキャリアをスタートさせたモーエンセンのクラフトマンとしての資質と、素材に対する造詣の深さが表れています
またそこには、カール・ハンセン&サンの緻密な加工技術も見て取ることができます
商品名:BM1106 HUNTSMAN CHAIR
デザイン:BØRGE MOGENSEN|1950
メーカー:Carl Hansen&Søn|Denmark
サイズ:W670×D620×H840|SH425|AH680mm
材質:オーク|ウォールナット
仕上:オイル|ホワイトオイル
張地:サドルレザー
ブラケット:ステンレススチール|真鍮
価格:¥258,000~330,000+Tax ※仕様により異なります
画像商品
ウォールナット材オイル仕上げ|サドルレザー:コニャック|ブラケット:真鍮
¥330,000+Tax
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