アートや建築に興味がある方ならご存じの方も多いイサム・ノグチ
彫刻家であり、庭園や公園の設計、画家でもあり舞台芸術家としての顔も持つ
「アーティスト」という言葉で一括りには出来ないほど、様々な分野で功績を残している
プロダクトデザイナーとしても素晴らしい製品を残しているが、中でも有名なのがニューヨーク近代美術館(MOMA)の永久収蔵品に選定されている美濃和紙を使った照明シリーズ「AKARI」と、このコーヒーテーブルだ
厚さ19mmの重厚なガラス天板を支えるのは、木製の組脚である
片側の短いかすがい型の脚をてれこに組み合わせることで、天地を「線」と「点」で支える
ジョイント方法は、脚に施された穴に芯材を入れて連結するだけとこの上なく簡潔であり、その点非常にプロダクトとして優れている
この連結される部分の意匠の美しさは、彼の彫刻作品を思い起こさずにはいられない
ガラス天板から覗いて、寝転んで見上げて、座って横からでも眺めてみてほしい
プロダクトデザインを主とする人間では作り出せない、高いアート性を垣間見ることが出来る
テーブルの総重量は約50㎏で、ガラス天板も非常に重いのだが、だからこそ垂直に支えている脚と相まって安定感をより高めてくれる
ガラスの透明度も高く、滑らかな曲線を縁取るエッジの加工までもがとても美しい
彼の彫刻作品の流れを感じることが出来るこのコーヒーテーブルは、冒頭でも記述したニューヨーク近代美術館(MOMA)の当時の館長の自宅へとデザインしたものが原型となったと言われているのだが、アメリカのHerman Miller社のデザインディレクターであったGeorge Nelson の依頼により工業製品として世に送り出された
現在、イサム・ノグチ財団より販売権を獲得したスイスのVitra社が製造するものが、正規品として日本国内には流通している
〈ミッドセンチュリーモダン〉と呼ばれる一連の家具デザインに含まれることが多いこのテーブルだが、思った以上に様々なスタイルにマッチする
現在流通している商品には写真のブラックアッシュ以外に、ウォールナットとメープルがある
とかく平凡になりがちなコーヒーテーブルだが、一味違う存在感を求めるのであればこれがオススメである
商品名:Coffee Table
デザイン:Isamu Noguchi|1944
メーカー:Vitra
サイズ: W1280×D930×H400mm
天板:19mm厚クリアガラス
ベース:ソリッドウッド ラッカー仕上
価格:ブラックアッシュ ¥224,000+Tax / ウォールナット ¥306,000+Tax / メープル ¥230,000+Tax
画像商品
ブラックアッシュ ¥224,000+Tax
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