インドのチャンディーガル都市計画に参加した建築家、ピエール・ジャンヌレが手がけた家具シリーズ「Project Chandigarh」
半世紀以上を経て、現地インドの家具工房「Phantom Hands」の職人の手によって新たに製作されている
このアームレスラウンジチェアは「カンガルーチェア」の愛称で親しまれる
そもそも、この「Project Chandigarh」は販売を目的として製作された家具ではない
いとこでありビジネスパートナーであった世界的建築家ル・コルビュジエと共に請け負った、戦後インド近代化政策の一つであった新都市計画の建築に付随する家具なのである
しかし1990年代になると古くなった家具たちはどんどん入れ替えられ、ゴミとして捨てられていたのだが、それに目を付けたパリのアートコレクター達が新たにスポットを当てたのがシンデレラストーリの始まりである
オークションでは驚くような高値で取引され、元々商用で製作れていなかったこともあり、数少ないコンディションの良いものは入手が非常に困難である
先にも記載したが、これはアンティークではない
現代を生きる、インドの家具職人が手掛けるいわゆる「新品」である
この深みのある佇まいの訳は、インドのチークの古材を使用しているからである
余談であるが、外国人観光客の多い立地にあるKYOTO STOREでは、このラウンジチェアが目に入るや否や、アンティークだと思って入店される方が後を絶たない
もちろん、忠実に再現しているのだがこのカンガルーチェアはオリジナルの比率・寸法のまま、接合部はより強固になるよう工夫されている
インドの職人が自分たちが誇りを持って、一つ一つ手掛ける
デザインだけでなく、当時の心意気も引き継がれているのを感じることが出来る
素材の持つ雰囲気もあるのだろうが、現代風のリビングではもちろんのこと和の空間などにも非常に溶け込むデザインである
全体のフォルムは直線で構成されているが、表立つ面は非常になめらかである
この作品は主にチャンディーガルの私邸で使用されたらしいが、まさに寛ぎを与えてくれるそんな1脚である
商品名:PH59 Armless Lounge Chair
デザイン:Pierre Jeanneret
サイズ: W602×D770×H590|SH335mm
材質:チーク・籐
仕上:無塗装|クリアラッカー|ブラックラッカー
価格:¥600,000~¥650,000+Tax
画像商品
クリアラッカー ¥600,000+Tax
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