ピエール・ジャンヌレ は、サヴォア邸や国立西洋美術館などの設計で有名な建築界の巨匠ル・コルビュジエの従兄弟であり、協働した重要なパートナーとして知られています。
1950年代初期、コルビュジエはインド政府より北部・パンジャム地方の新都市(チャンディーガル)計画の依頼を受けます。しかし、この頃すでに高齢だったコルビュジエはインドに駐在する政府条件に応じることができず、代わりにジャンヌレらが現地に駐在し監督することを条件に引き受けることにしました。
ジャンヌレもこの提案を承諾し、1951年から14年間に渡りインドに滞在し、都市空間から建築物、家具までを総合的にデザインするという重要な役割を果たします。
今回ご紹介するPH29 EasyArmchairはジャンヌレが様々な建築物のためにデザインした家具シリーズを再生産する「プロジェクトチャンディーガル」の中の一つで、オフィスや住居、公共施設など様々な場所での利用のためにデザインされました。
当時、都市の発展に伴い同時期に大量の家具が必要となりました。そのため、ジャンヌレはインドで入手可能なチークの無垢材を主に用い、図面と大まかなアドバイスで製作可能なデザインを考えました。
このプロジェクトチャンディーガルでは当時のオリジナルの図面が残っているプロダクトのみを、築100年以上の建物で使われていたチークの古材を再利用し、インドの工房で当時の職人の監修のもと一つ一つ製作されています。
シンプルで太くまっすぐなアームや脚は材料を切り出しやすく無駄が出にくい形です。シンプルで真四角な座面や背面は籐が編みやすい形です。それらを組立てることも職人であれば難しくはありません。
ジャンヌレはコルビジェやシャルロット・ペリアンの3人とLCシリーズで代表される家具をデザインしています。それらのシリーズに比べるとチャンディーガルでデザインされた家具たちは味気のないデザインかもしれません。
インドにある材料、インドにいる職人そして大量に作ることができるものという限られた条件の中で知恵を絞り出して考え出されたこのデザインは巨匠コルビュジエと協働を続けたジャンヌレだからこそ生むことができた最高のデザインではないでしょうか。
商品名:PH29 Easy Armchair
デザイン:Pierre Jeanneret
メーカー:五割一分
サイズ:W570×D715×H700|SH362mm
材質:チーク・籐
仕上:無塗装|クリアラッカー|ブラックラッカー
価格:
.無塗装|クリアラッカー ¥400,000+Tax
.ブラックラッカー 450,000+Tax
画像商品
クリアラッカー ¥400,000+Tax
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