PP68ラストダイニングチェアは、生涯で500脚以上椅子をデザインした、ウェグナー最後の作品です
このチェアのスタートは、シンプルさ、耐久性、そして機能性でした
そこで、以前フェリー客室用にデザインしていたPP68原型モデルに、改良を重ねていくことになります
「色々なスタイルで座れる椅子」を最終目標に掲げたウェグナーは、1987年に座面が張り座タイプのPP58とペーパーコードタイプのPP68の完成に至ります
短いアームは、テーブル下に潜り込むよう低めにデザインされ、そのことで、深く腰掛けた時に腰をしっかりと支えてくれます
また、そのアームの先端は楕円形なのですが、下部を辿っていくと、すぐに真っすぐになります
これは、掃除などの時にチェアをテーブルに引っ掛け、安定する様にというウェグナーの心遣いです
そんな心遣いをするということは、意外とウェグナーは家庭的だったのかもしれません
個人的にとても好きなチェアです
背もたれの角度がとても良く考えられていて、深く腰掛けて姿勢良く座っても、浅く腰掛けてだらしなく座っても、背もたれが優しくフィットします
小柄な日本人に合わせて、日本仕様は座高が420㎜だったのですが、2019年より順次、本来の440㎜に切り替わります
日本人の体格も良くなってきた為、日本仕様のサイズが必要なくなった、ということもありますが、ウェグナーのオリジナルデザインに戻そうという意味合いが強いかと思います
たかが20㎜、されど20㎜
その20㎜で受ける印象は随分と違ったものになるはずです
商品名:PP68 Last Dining chair
デザイン:Hans.J Wegner|1987
メーカー:Carl Hansen & Son|Denmark
サイズ:W580×D470×H720|SH440mm
フレーム:オーク|アッシュ|ビーチ
塗装:ソープ|オイル|ホワイトオイル|ラッカー|ブラックラッカー
ペーパーコード:ナチュラル|ブラック
価格:¥117,000~209,000+Tax ※仕様により異なります
画像商品
座高:日本仕様 SH420㎜
フレーム:ビーチ材ソープ仕上げ|座面:ナチュラルペーパーコード ¥117,000+Tax
投稿 PP68 Last Dining Chair -Hans J.Wegner- は ARIA 家具とインテリアのお店 京都 福知山市 に最初に表示されました。