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2015-1-22 16:21

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いいところ・・・と施主は言った

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http://www.yurakomuten.com/president/2015/01/post-285.html

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それはまだ「リノベーション」や「古民家再生」という言葉もない１４年前の改修工事からの付き合いだ。

離れの寝室のリフォームから始まり、以来次々と、母屋の子ども室、玄関、主寝室、蔵の外壁や樋工事という具合に、秋の紅葉が山の頂上付近からじわじわと裾野へ広がるように、じっくりと装いを整えてきた家なのだ。

今ほど前例があり、建築雑誌やインターネットで情報収集できる時代ではなかった。

ＣＡＤソフトも今から思えば　稚拙な（しかも高額だったなあ）もので、「こんな風に仕上がります！」と見てもらえる資料は、ほぼ私のつたないスケッチか、大工を交えての会話の中で編んできた。

気に入ってもらえるだろうか？不安でたまらない私に、「そこがリフォームのいいところよね♪」と涼しく笑ってくれた施主さんに、どれほど救われただろうか。

そんな想い出の家で今週からキッチンのリフォームが始まった。

新しくなって古材との間に感じていた違和感は１０数年たってすっかり馴染んでいた。家族と共に時を刻んでいるんだ。「いいところよね♪」の言葉が鮮やかに蘇った。