私も所属していますJMRA(日本民家再生協会)の近畿地区が主催します「きんき民家塾」の9月の講座が、「かばた」(水のわき出る取水施設)のある「針江生水(しょうず)の郷」―高島市―で実施されました。
この塾は、毎年各月ごとに7回実施されており、今年で12年目になります。原則個人参加ですが、当社からも毎月1名は参加しています。
まずはJMRA事業者の会にも所属する「島村葭(葭)商店での古色塗体験や古材の丸太磨きのワークショップから体験。古材に接したことのない方にとっては、汚れが落ちて古材が輝いてくる姿がとてもうれしいご様子でした。
まずは、塗料の色の調合方法から・・硝煙(黒)とベンガラ(紅)を亜麻仁油で調合します。そして引き続きは古材の丸太磨きです。
古民家を再々移築して事務所兼住居にしておられる島村さんの事務所見学です。すべて古材を使用し、家具も古材を提供し作家さんに創っていただいたという徹底ぶりに、大いに勉強になりました。今度建てるときはここまで極めたいです!!
これが事務所の玄関です。そして事務所内部・・素敵ですね!
この建物。再々移築だそうです。200年ほどの年数を経た古材です。
煤竹も使われています。素晴らしい!
こちらは古材の腐食部分をハマグリ貝の表面を使って磨いたのだとか・・すごいですね!何枚もハマグリを使ったそうです。輝いていました。勉強になります!
こちらは左官屋さんのお遊びだとか?曲がった古材のように見えますが、実は左官屋さんが細工したものだそうです。年輪まで描いています。左官仕事なので、クラックの入っているのがわかります。でも木にしか見えないですよね。
研修の後半は、針江生水の郷という地区の川端と街並みの見学会です。地元にあるボランティアの針江生水の郷委員会の方々によるガイドによる各「かばた」見学です。長くなりますので、次回で報告します。