梅が咲き乱れるくらい暖かな2月下旬でしたが、最近は寒い日が続き、丹波篠山はとうとう雪降りになりました。
しかし少し調べてみると、古くは万葉集、梅は萩に次いで多く詠まれており、その中でも「雪」と一緒に詠まれているものがたくさんあるそうです。
こんな寒い日ですので、今日は“暖房”のお話を。
経済的な暖房と言われる“蓄熱暖房”を中心に、全館暖房についてご紹介いたします。快適度アップの全館暖房について、ぜひご一読下さい。
蓄熱暖房とは、その名のとおり「熱を蓄える」暖房方式。蓄熱体のレンガ材を暖め、その熱を序々に放熱することで暖房をする仕組みとなっています。種類としては、床暖房・床置き式があります。
蓄熱の仕方は、深夜電力を利用します。夜間に割安となる深夜電力で、蓄熱体に熱を蓄え、その熱を朝から一日かけて放熱し、室内を暖める全館タイプの暖房です。自然放熱される輻射熱と自然対流でじんわり暖める「自然対流式」と、室温が低くなるとファンで温風を噴出す「強制対流式」があります。
では、この蓄熱暖房は何が良いのでしょうか?まずは、そのメリットについて見ていきたいと思います。
◎安全・安心
火を使わない暖房のため安全で安心。操作も簡単なので、子どもや高齢者にも使いやすい暖房と言えます。
◎クリーン
燃焼しないため、室内の空気が汚れません。また温風式の暖房器具に比べ、ホコリやチリなど、ハウスダストの舞い上がりが少ないのもうれしいポイント。
◎快適性
輻射熱式の暖房は、温度差が少なく部屋全体が暖まります。また、燃料補給の必要がないので、手間が省けて快適。また24時間暖房のためいつでも暖かく、シーズンはじめにスイッチを入れるだけで、日々の操作は必要ありません。
◎経済的
耐熱レンガの寿命が長く、構造もシンプルなのでメンテナンスの負担が少ないのが特徴。また、深夜電力を利用するため、電気代もお得で経済的。特に、在宅時間が長い場合は、光熱費がお得です。
一方、デメリットとしてあげられるのは...
▲施工性
耐熱レンガの重量が重いため、小さなものでも100kg以上となり、床下の耐久性が必要となります。構造によっては床下の補強など、適宜計画しなくてはなりません。
▲温度制御
床置き自然放熱タイプは、細かな制御がしにくいのがマイナス点。マイコン制御で蓄熱がコントロールされますが、気温によっては昼間暑くなってしまうこともあるのが弱点。
▲設置スペース
床置き式の場合は、室内機のスペースが必要なため、計画段階でレイアウトをきちんと決める必要があります。
以上が、蓄熱暖房の特徴となります。
ついつい、長くなりました。
こんな蓄熱暖房、お気づきの通り、地熱利用換気システムとも相性バッチシなのです!
雪にもまけません! (笑)