KARTH[関西木造住宅文化研究会]の第5回のセミナー
場所は、『西陣ヒコバエノ家』。
メインテーマは『大工棟梁から学ぶ』
大工棟梁から何を学ぶか・・・
『大地震でも倒壊を防ぐ、木造伝統構法の智慧』
講師は、淡路島在住で、日本中はもとより、アメリカでも活躍される
『江戸 保』棟梁です。
「大地震に際して、倒壊するかしないか、何が違いますか?」
との問いかけに、江戸棟梁は
『しっかりした仕事をしているかどうかでしょう』「大地震で天井や梁が落ちてきて命が失われないように、棟梁はどのように工夫をされていますか?」
との問いかけに、江戸棟梁は、
『そんな、梁が落ちてくるとか、天井が落ちてくるとか、そんなことは考えたことないよ。ありえないことです』また、江戸棟梁は
『研究とかより、先人の教えに学ぶことですよ』とは、おっしゃる通り。
日本の木造技術は、千数百年の歴史がある技術ですから。
日本で、木造の「構造設計(計算)」が始まって、30年?ですか・・・
30年では、法隆寺を建てた技術を超えることはできないですね。
そして、江戸棟梁は、
『最近は、プレカットばかりで、在来工法の新築はほとんどありません』とは、プレカット業に携わる身としては、きつーい、お言葉ですね。
江戸棟梁にとっては、プレカットは「在来工法」じゃないんです。
言葉に、気を付けましょう。
それよれ、会場の、『西陣ヒコバエノ家』は、築100年超。
小屋組です。
瓦のサンプルです。
造られた年代や産地の違う瓦が4種類
淡路瓦(最近の製品)が一番軽い!?驚きです。
一番重いのは、産地は分かりませんが「江戸末期」に焼かれた瓦。
全然、重さが違います。
そこで、江戸棟梁の一言
『日本瓦の家は地震に弱い、なんて、間違った宣伝しよって!!』と棟梁はお怒りです。
それは、私も同感です!!
”日本瓦の家は地震に弱い”なんてウソですよ、間違っています。
”日本瓦の重さに対応した(耐えられる)建築が一番、地震に強い”
です。
間違いありません。