『ホームコネクター』による梁-梁継ぎ手接合部載荷試験。
㈱ナカムラの篠山工場で、『ホームコネクター』による梁-梁継ぎ手接合部載荷試験
を行いました。
通常の床梁を想定した水平梁と、切妻の棟を想定した棟部梁で、
梁-梁接合部(継ぎ手)を『ホームコネクター』で構成した試験体を作成して、
鉛直荷重を想定した載荷試験を行いました。
棟を想定した、棟部梁の試験体です。
棟を想定した棟部梁の載荷風景です
水平梁を想定した試験体の載荷風景です。
事前に、荷重/変形を試算・想定して、載荷試験をしましたが、
概ね、概算的には、期待通り、想定どおりの結果を得ることができました。
試験前は、
①予定している強度が出るだろうか?
②弾性範囲内で、除荷したときに、変形が残らないだろうか?
③載荷・除荷・載荷・・・をくり返したときに、同じ荷重/変形になるだろうか?
④降伏するまで載荷できるだろうか?
⑤面外の座屈が生じたらどうしよう・・・抑えるための重量物を準備しなくては??
など、心配していましたが、概ね、期待通り、問題なく、試験できました。
特に、事前に、荷重/変形を試算・想定していましたが、
水平梁が、想定最大荷重50KNのところが30KN程度まで、
棟部梁が、想定最大荷重100KNのところが70KN程度まで、
というように、想定内で、しかも『いい線ついてますねぇ』と少々の驚きと、
『もう少しいくと期待していたのに』という、残念さと、両方の思いが有ります。
④降伏するまで載荷できるだろうか?
⑤面外の座屈が生じたらどうしよう・・・抑えるための重量物を準備しなくては??
というのが、杞憂におわったのが、少々悔しいというか、残念です。
少しは、期待していたのに・・・残念!
でも、いい結果が得られたことと、社員みんなで実験に参加して、目の前で
実験を見られたことが、とても良かったと思います。
奈良女子大学の瀧野先生をはじめ、瀧野ゼミの皆さん、たいへん暑い中、
どうもありがとうございました。
また、載荷装置のコンプレッサーや電源装置を助けて頂いた、三和金属の藤原会長にも
厚く御礼申し上げます。
(そうそう、藤原会長がお土産・陣中見舞いに持ってきていただいたドラ焼き、栗が入っていて
とても美味しかったです。こちらのほうも、御礼申し上げます。)
多くの方々のご協力をいただいて、有意義な実験をすることができました、本当に
ありがとうございました。今後とも、よろしくお願いいたします。