ずいぶんと長く更新出来ずにいました。
4月に入り、ボーシュマンではいろんな事がありました。
たくさんのお客様がご来店下さる中で
まず、7羽のニワトリがキツネか何かの獣に
全部やられてしまいましました。
春になり若草をたくさん食べるようになった
ニワトリたちの卵は、それはそれは美しい黄色の黄身で、ねっとりとしたとても美味しい卵でした。
たまには、草や土の中の虫を思いっきり食べさせてあげたいと
夕方、畑に放したりしていました。
その横で、ヨモギを摘んだりエンドウ豆の支柱をたてたりして過ごすのはとても幸せな風景でした。
日が長くなり、ディナーのお客様が来られる時間には中の小屋に入らないので
柵の中にニワトリを残しお店へ。
終わってから、と思ったのがいけませんでした。
まだ、9時にもなっていない時間に7羽、全部いなくなりました。
あまりにも、あっけなかった・・・・
私たちがちゃんとしてあげていたら・・・・
本当に、可哀想な事をしました。
その数日後
朝、いつものようにヤギを小屋から出しに行った時。
ぐったりと動かなくなった1匹の子ヤギを見ました。
苦しそうに、メェーメェー泣いているのですが
動かないのです。
前日、小屋に入る時には元気で、さくらちゃんのミルクを欲しがっていて
でも、さくらちゃんはミルクをあげなかったんです。
もう無理かもしれない・・・
これまで、ヤギを飼い始めていろんな事態に遭遇していて、もうダメかもしれないと思ったこともあるけれど、みんな元気になったのに。
今回だけは、本当に無理かもしれないと思いました。
でも、一生懸命、一生懸命、息をしていて
生きよう、生きようとしている子ヤギを
見ていると、もしかしたら助かるかも、いや
絶対助かる、そう思いました。
いつもの獣医さんに往診していただき
点滴、注射。
一晩、獣医さんに言われたように湯たんぽを
交換しながら看病しましたが
翌朝になってもよくならず
もう一度、獣医さんに往診していただきましたが
9日、メスの子ヤギは星になりました。
ボーシュマン畑で元気に誕生してから
わずか2週間。
除角による、熱性ショックが原因でした。
除角をしなければ、彼女は今も元気に走り回っていたでしょう。
簡単に除角をしていただくことを承諾した
自分自身を責めずにはいられません。
一つの命の重たさをずっしりと噛みしめる毎日です。
獣医さんに言われました。
「マニュアル通りにはいかない」
うちのヤギには、さくらちゃんにも、ももちゃんにも「角」があります。
たまに、頭突きされ向こうずねにガツンと当たり痛い思いをする事もあります。
でも、怪我をした事はないし
除角する時のあの痛みに比べればそんなの
何でもないです。
これからもさくらちゃんの頭突きは、この償いと思い受けたいと思います。
残された2匹の子ヤギは、幸い元気にしています。
この2匹の無邪気な姿を眺めるたびに
胸がいたい・・・
苦しい思いをさせて、本当にごめんね。
子ヤギが危篤になったその日に受けた
ロワの狂犬病の注射。
翌日夜から、今度はロワが
下痢、嘔吐の繰り返しでした。
5日間、何も食べず、病院で2回点滴と注射。
元気になりました。
桜の花が咲き始めてから、桜の花が散るまで
本当にいろんな事がありました。
たくさん、たくさんいろんな事を考えました。
桜の花のように、短い命だった子ヤギ。
幸せの笑顔をありがとう♡