遅くなりましたが、、、先日の炊き出しで伺ったお話を書き出しました。
私たちだんないずが全てサポートするのは無理ですが出来る事を出来る範囲でこれからも支援していけたらと思っています。
先ずはこの現状を多くの方に知って頂きたく報告させて頂きました。シェア宜しくお願いします。
・日時10月8日(火)午後
浸水被害23日後
● 「たたみがかわかんとなんにもできない。でも、乾いても、2階から重いものをおろすのはひとりではできひん。てっとって(手伝って)もらいたい」
乾き待ち中、大工さん待ち中、の家が多く、片づけはいったん中断している
● 「今日はこれが(炊き出し)あって出かける用事ができたから、気分がまぎれてラクやった」行事がすべて中止となり、お年寄りの集まる機会がなくなると家にこもってしまうので、気分もしずみ、元氣がでにくくなる、と区長の奥さんもおっしゃていました。
ちなみに、この言葉は、朝早くからバイクにのってこられた70代~80代のおばあちゃん。大きな家でおひとりぐらし。いつも朝から胸やけがして午前中は寝ているが今日はこれが(ふるまい屋台)あったから、気分がまぎれて、胸やけも感じなかった、ラクしたーと。
● 「いま大江には野菜がない」
唯一のスーパー「フクヤ」が水につかり、いまは閉店中。おうどんやおむすびと一緒に、サラダ仕立てにした生野菜を小分けにしてお渡ししたとき、野菜を食べられてないからうれしい、いま大江には野菜がないからなとつぶやかれたのが印象的でした。
● 「山すそにあった生家は、日当たりが悪いから、十数年前、道ぶちに家を建てた。
でももうこんな水害はかなわん。10年のあいだに2度も水がきた。今回は堤防まできれた。私はもうこの年やから、もうあと少しやからここにすむけど息子はもう出るというとる」
災害のたびに、家に残る人、出る人との葛藤。結果的に空き家がふえて。。。
● 「9年前の23号より50センチも高かった。堤防がきれてしもたから。
高いとこに避難して、自分の家がどんどん濁流につつまれていくのをみていて胸がしめつけられた。堤防がきれた場所、鉄道がとおっている場所、下流に建設中やった堤防のところ、から流れてくる3本の濁流がゴーゴーと音を立てて、こちらにじわじわとせまってきていた。ほんとうにこわかった」この話を公民館でうかがいました。
そのふるまい屋台が終了後、宅配にでかけたのですが、
家をたずねて、しばらく声がしないので、お留守かなとおもっていたら、玄関すぐ右のはしごのような階段をのぼりつめた天井=「床」がガラガラとあき(蔵の階段のつくりと同じです)、
そこから、80歳代ぐらいのおじいちゃんが、笑顔で顔をのぞかせてくださいました。
随行してくださった区長夫人の福山さんが、私達を紹介してくださり、おうどんや野菜をお渡ししようとしたら、おじいちゃんが、上から手をさしのべてくださいましたが、小さくて急な階段 にかける足元はおぼつかなく、手すりもないので、私たちも緊張しました。
終始、おじいちゃんは、私達を見おろし、私たちは天井にむかってお話している状況なのです。
きけば、台所は下にあるとのこと、手渡すのをやめて、玄関の上り口におかせていただきました。
続いて、寄付されたポロシャツも、欲しいというしぐさをみせてくださり、手をゆっくりゆっくりのばされてしっかり受け取ってくださいました。よろこんでくださっていました。こちらも、なんといっていいかわからないくらい複雑な思いで、受け取ってくださった喜びを、スタッフ全員でお伝えして帰ろうとしたとき、
天井のすきまから、おばあちゃんがにこっと。
ああ、お年寄り2人で、天井裏の部屋に身をひそめるように暮らしておられるんだ・・・とその時はじめて状況を把握しました。
天井裏は、テレビもないのでは、電源は?トイレは?屋根はおそらくかやぶきがむき出しになっているはず、かやぶきのお家の屋根裏は本来かやの収納場所、たたみもしかれていないし、隙間だらけのはず・・暑さも寒さもストレートにはいりこんでくる。
それでもおふたりの笑顔に、昔のかたのタフさを感じると同時に、この暮らしがいつまで続くのか、いつ一階に下りて暮らせるのだろうか、この老夫婦には、ボランティアを依頼する発想もないのではないか。こうしたお宅に、すべての課題が凝縮しているように感じました。
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他にもたくさんの声を聞きましたが一部紹介させて頂きました。
長文失礼しました。
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