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切り抜き詳細

発行日時
2015-2-11 22:28
見出し
「加古川河口のカエルと由良川河口のカエルが赤い糸で結ばれていた」
リンクURL
http://blog.livedoor.jp/sobantisatou/archives/1761428.html 「加古川河口のカエルと由良川河口のカエルが赤い糸で結ばれていた」への外部リンク
記事詳細
加古川のカエルと由良川のカエルが出会った。

あるとき、
加古川の河口に住む加古という名前の青年カエルがいた。
加古は特殊な能力を持っていて、遠く離れたところのことを透視できるカエルだった。
適齢期の加古はお相手を必死に探していた。

由良川の河口に住む由良という名前の娘カエルがいた。
由良も加古のように特殊な能力を持っていて、遠く離れたところのことを透視できるカエルだった。
適齢期の由良はお相手を必死に探していた。

あるとき加古と由良が同時に特殊な能力を使って自分にふさわしい相手を探していた。
そして、同時に加古と由良はお互いを見つけた。

見えない赤い糸が加古と由良を結んだのだ。
見えないのに赤いと判るのは何でだろう?
しかし、加古と由良の間は140kmも離れている。遠距離恋愛だ。
お互い透視できる能力を持つので意思の疎通は出来る。
大いに会話を楽しんだ。

会話はできるが相手にふれることは出来ない。
段々お互いにいたたまれなくなっていった。

会いたい、触れ合いたいという思いは募り、加古は石生にある「いそべ神社」の神様に相談した。
神様は言った。「石生の水分かれ公園には加古川水系と由良川水系が混じっているところがある。
そこまで来れば会える」

加古と由良は喜び勇んでお互いから70km離れている石生をめざして旅を決意した。
しかしながら70kmは遠い。
調べてみたら水中チャリコというものがあることを発見、チャリコで行くことにした。

道中は困難を極めた。
特に危なかったのはナマズに食べられそうになったのと、大きな岩の上からチャリコごとこけてタイヤがパンクしたことだ。
しかし、幸いなことに石生までの標高は95mほどしかないのでチャリコを押し流すだけの急流が無かったことだ。
しかし、70kmの旅はやっぱり長い、色々なことに遭遇するがこの出来事は省いて先を急ごう!

お互い三日三晩水だけ飲んでチャリコをこいだのでようやく石生の分流地点まで到着することができた。
互いの姿かたちを知ってる加古と由良!
ようやく逢えた。大きな目から涙を流して喜び抱擁した。
勿論!合体!

抱き合う加古と由良の姿をいとおしそうに、見守るように「いそべの神様」が眺めていた。

石生で所帯を持った加古と由良はチャリコで鍛えたからか?大層子宝に恵まれてその子孫は加古川水系由良川水系一帯に拡がっていき隆盛を極めたそうな!!
めでたし!めでたし!
谷中分水界