おばあちゃんの知恵
小豆も黒豆もいまでは最高の健康食材として広く認知されていますが、丹波では栄養学などない昔から、「おばあちゃんの知恵」として伝えられてきました。たとえば、小豆は体の毒素を出すという言い伝えから、毎月15日(または月2回)にお赤飯を焚いて食べる家がありました。黒豆を煮たあとの煮汁を飲むと元気になるということも広く知られていました。
近年の栄養学によると、黒豆は黒い皮の部分に今話題のポリフェノールの一種のアントシアニンと
いう成分(色素)が含まれ、抗酸化作用や視力向上の作用を持つと言われています。小豆にしても皮にはアントシアニンが含まれ、植物繊維サポニンによるコレステロール値を調整したり、鎮咳作用や便通を改善したりする作用があるとされています。黒豆も小豆も豊富なビタミン・ミネラル類があることは言うまでもありません。
ただ残念ながら最近は、こうした食材のもつ微妙な栄養素を添加物・保存料などでだめにしてしまっている「加工食品」が多すぎます。抗酸化作用でアンチエイジングなんていうPRばかり上手な食品が氾濫していますね。