実家の用事がいろいろあって出発が遅くなり、
開館時間に間に合いませんでした。
ということで、大山だけでも。
写真家として有名になってからもずっと山陰に住み続けた植田正治さんは、
写真雑誌にこう書いておられます。
「僕は、この山陰の四季の風景のなかにひたって、あくまで山陰の風物を撮りつづけるしかない
という宿命を自覚し、ひそかな誇りとしたいと思う。」
底抜けに明るい山陰の夏の風景の中にも、植田正治さんは
その中にひそむ本質的な「翳」のようなものを見ていたのでしょうか。
太平洋側や瀬戸内、九州などの明るい風景は、
植田正治さんの写真的興味を惹かなかったようです。
daisen, tottori