朝は霧が出ているが、何となくすっきりしてきそうな天気なので、但馬の山へと向かう。
扇ノ山と決めていたが、途中で蘇武岳へ変更。
5月の末に蘇武岳山麓の銚子ヶ谷湿原へ行ったとき、山頂直下で香美町の登山大会があり、参加の方に大糠からの登山道が新しくなっていると聞いたからだ。
大糠からは3年前に歩いているが、作業道を歩くことが多かった。
村岡の道の駅の裏手にある大糠神社が登山口である。
そこには蘇武岳ファンクラブによる
新しい地図があり、寺河内からも登山道があるようだ。
時間があれば、周回したいところだが、今回は寺河内から往復することにする。
寺河内の集落を通り、棚田の中を奥へ進むと、登山口がある。
(作業道はこの先も続いていて、登山道とどこかで合流するようだ。)
歩き始めてしばらくすると、「一願不動」という看板が立っている。
少し急な斜面を2mほど下ると、2段の小さな滝と岩窟にお不動様が祀ってある。
滝の周りには、イワタバコやギボウシの葉が見えるので、もうすぐ花が咲くことだろう。
しっかりした登山道が続く。
岩を削った道は最近のものではない。
妙見山への参道だったのか、それとも、日高へ抜ける峠道だったのか・・・。
渓流沿いは、小滝が続き、涼しい。
沢を2回ほどわたり、植林の中を歩く。
棚田の跡が続く。
隠し田だったのか?
桜やアベマキの大木が伐採されたところに出る。
こんな大木を伐って、ここでいったい何をするのだろう?
「木戸口」と書かれたところまで来る。
木戸らしきものはどこにもないが・・・。
谷を高巻いた道を行くと、大きな朴の木。
大きな株に子どもの朴が育っている。
地図にある「土俵場」に到着する。
作業道がここで合流し、ここからしばらくは作業道を歩く。
しばらく歩くと、作業道は谷を横切る。
太い栃や桂の木がどっしりと根を下ろしている。
道の上の斜面にはブナもある。
「ここ、いいなあ。」
小鳥のさえずりが谷の奥から聞こえてくる。
再び植林の中の作業道に戻り、しばらく歩くと登山道は尾根にあがる。
イワカガミを踏まないように歩く。
なだらかな植林帯になり、「・・牧場跡」の看板が立っている。
登山道は牧場への道だったのだ。
木戸口は、牧場への木戸があったのかもしれない。
では、土俵場はなにだったのだろう?
「ここまで連れてくるのは大変やったやろね。」
牧場跡からは少し急な植林の道を歩く
風がなく蒸し暑く、父たぬきは少々バテ気味。
登りきったところに展望所がある。
風が通ってきもちがいい。
扇ノ山はガスがかかっている。
大糠からの尾根が近づいてきた。
大糠コースとの合流も近い。
父たぬきも涼むと元気になってきた。
大糠コースと合流すると、林道の展望所はすぐ。
氷ノ山や扇ノ山の頂上はガスに覆われている。
ここから蘇武岳への道は何度も歩いた道。
リョウブの皮が鹿に食べられている。
「ここにはナツツバキはなかったかなぁ。」と話していると・・・
目の前に白い花が!
まだ蕾も多い。
登山道のあちこちにナツツバキの花が咲いている。
ナツツバキの幹も鹿の食べ物になっている。
枯れずにがんばって!と声をかけながら登っていく。
15分ほどで山頂に到着。
名色から歩いてこられた男性が休憩中だったが、しばらくすると下山され、我々だけになる。
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続きます(^^)/