荷物を置き、自然観察員の方に、南竜ヶ馬場の植物観察会をしていただく。
ビジターセンターへ行くと、先発隊はすでに出発していて、5人で回ることに・・・。
自然観察員の方は、仕事を持っておられるが、休暇を取って南竜山荘に宿泊し、ボランティアで南竜ヶ馬場の植物の観察を行っておられるようだ。
キャンプ場への橋で、二人が下りて来られるのに出会う。
植物の保護をされているようだ。
我々のグループの観察員の方は女性で、普段は看護師をされているとか・・・。
雪の上を歩いて、キャンプ場へ向かう。
キャンプ場の周辺には、たくさんの花が咲いている。
まず、チドリ。
手前の色の濃いのがハクサンチドリ、奥の薄いのはテガタチドリ。
右の写真は色の濃いハクサンチドリ。
斑入りの葉のハクサンチドリは、ウズラバハクサンチドリというそうで、何株かみることができた。
左:植物観察実施中 右:オオバコ調査
白山へはたくさんの登山者が訪れる。
登山者の靴などに付着した里の植物の種も入ってくるので、植生の調査をされている。
ところどころにフェルトの靴拭きマットが置いてあるが、完全に除去することは難しい。
左のオオバコは、下界の種からのもの、右の葉の細いのがハクサンオオバコだそうだ。
葉をさわると、ハクサンオオバコは毛が生えていて、手触りが全く違う。
ところが、下界のオオバコとハクサンオオバコとの自然交雑種ができているそうだ。
それを除去する運動が行われているようだが、これも講習を受けた人でないとできないと言われていた。
ハクサンフロ
ハクサンフウロとイブキトラノオ
今年は、コバイケイソウは表年。
一日花と呼ばれるニッコウキスゲの開花をビデオで撮影しておられる観察員の方もおられた。
キャンプ場から南竜庭園と呼ばれる湿原に出る。
「いいとこやねえ。」
同行のみなさんから感嘆の声が上がる。
ここもお花の宝庫。
わかりにくいですが、ハクサンコザクラの群生。
ハクサンコザクラは、雪解けのあとに咲くそうだ。
大好きなチングルマもちょうど見ごろ。
アオノツガザクラ
クロユリは蕾が多かったが、一番よく咲いているのを。
ウラジロナナカマド
ガスがかかり始め、あたりは幻想的な雰囲気に変わってくる。
上からではわかりにくく、葉を裏返すと・・・花が出てきた(^^)
オオバタケシマラン
イワカガミも満開。
(コイワカガミとイワカガミは、DNA鑑定の結果同じものだそうだ)
時間が来たので、ガスのかかり始めた南竜山荘へ戻る。
他にもいろいろな花があったが、別稿で・・・。
山荘に戻り、夕食をいただいたあと、自然観察員の方のスライド上映を見る。
夕方の観察会の復習のような内容だが、新しい情報も得ることができた。
8時消灯で就寝する。
さて、明日の天気はどうだろう?
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続きます(^^)/