白山というと、加賀の白山が有名だが、丹波市と西脇市黒田庄町にも白山がある。
丹波市の白山には、昭和28年に麓に下りるまで、山頂に白山権現が祀られていた。
麓には、赤井氏の後野城があり、その鎮守であったという。
三方の尾根筋には、屋敷跡が多い、と丹波志にあるが・・・。
黒井城主赤井悪右衛門は、後野城主、赤井伊賀守の子である。
登山口は、白山神社の近くの林道入り口である。
扉を開け、車で少し奥のため池まで進む。
池は水が抜かれ水がない。
しばらくは広い道を歩く。
橋を渡ると細い道となる。
石段の残り、往時をしのばせる。
道端には、お地蔵さまが見守っている。
東屋に寄ってみる。
木々が成長し、だんだん展望が狭くなっている。
朝日に輝く弘浪山が大きい。
谷の最奥にあるお不動さん。
お地蔵さまはここまでの道しるべのようだ。
お不動さんからは植林の中のつづらおれの道を登る。
尾根に出てしばらく歩くと、白山権現跡のある山頂(547m)である。
西に篠ヶ峰。
北に水山。
南には、加古川。
西光寺山、妙見山、石金山が並んでいる。
少し霞んでいるので、瀬戸内海は見えないが、明るい陽ざしが気持ちいい。
東には氷上盆地を取り巻く山々。
向山連山、多紀アルプス、黒井城址などを眺め、下山にかかる。
同じ道を下り、帰りに白山神社へ寄ってみる。
何度も白山へ登っているが、神社へお参りするのは初めてだ。
ここにも立派な龍が迎えてくれる。
脇障子もすばらしい。
龍の裏面に、「姫路市廣畑区蒲田 中山龍雲」の銘。
帰路にある伊尼神社にも寄ってみる。
龍の裏側を見ると、「姫路市外西青山 井上好郎之作」とある。
こちらも立派な彫り物である。
尚、白山には、
春になるとヒカゲツツジの花が咲くので、その頃にまた行ってみたい。
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