東峰山は南側の展望がよく、氷上カントリーを隔てて、白山が尖っている。
南方面は霞んでいるが、双眼鏡で覗くと、うっすらと淡路島の輪郭や明石海峡大橋の橋脚も見える。
南西には、篠ヶ峰と大井戸山の間に千ヶ峰、そして林道が山腹を横切るまたに山。
暖かな陽ざしの中でお昼ご飯を食べていると、無線機から「低山徘徊派」を呼ぶ声。
隠れ里さんだ!
お仲間と白山から妙見山を歩かれているところだという。
どちらの山もよく見えている。
無線でお話しするのは、ほんとうに久しぶりだ。
12時、東峰山を出発する。
朝、東峰山と弘浪山を結ぶ尾根から、黄葉した高倉と右に安全山。
右奥は五台山。
尾根は歩きやすい所もあるが、低い灌木が茂り歩きにくい。
P375.8mには三角点がある。
やまあそさんのGPSでは、三角点の上にいるはずなのに、見つからない。
なくなったんやろか?
帰って調べると、四等三角点(長野奥)は無くなってはいないようで、どこかにあるようだ。
鞍部には長野へくだる道が残っている。
墓園からにぎやかな音が聞こえてくる。
弘浪山が近づいてきた。
長野側は切り立った岩壁だ。
最低鞍部を過ぎると、岩が多くなる。
某ホームページには、「アルプス的」と表現してあったが、
岩を乗り越えていくよりも、薮をくぐり抜けることの方が大変で、どこを抜けようかと思案しながら登っていく。
TQFさんは、ミニナイフリッジ をヒョイヒョイと歩いていく。
足元にはヒカゲツツジ。
「やっぱりここにもあったんや!」
丹波の岩山には、ヒカゲツツジがあるところが多いので、もしかするとここにもあるかもしれないと思っていた。
展望のいい岩から振り返ると、歩いてきた山々や竜ヶ岳・鳴尾山。
あんなに天気がよかったのに、急速に悪くなっている。
東峰山から2時間45分、ようやく弘浪山へ到着。
四等三角点(高山寺)のあるピークは最高点ではないが、木が切り払われて展望がよくなっている。
東から南西の展望。
(クリックして大きくしてご覧ください)
風が強くなってきた。
雨が近づいているようだ。
尾根をまわり、高山寺跡へと向かう。
10分余り歩くと高山寺跡。
仁王門跡から本堂跡へ。
高山寺跡にある大イチョウ。
麓の村では、このイチョウが色づくと麦の種を蒔いたという。
今では周りの木が大きく育ち、隠れされてしまったのではないだろうか。
一陣の風が吹き、イチョウの葉っぱが散っていく。
「いい時に来たなあ。」
何度かここにきているが、黄葉の季節に来たのは初めてだ。
雨がポツポツ落ち始める。
下山を急ごう。
暗い植林を抜け、山腹を巻く道を歩く。
「盗人崩し」という崖をTQFさんとやまあそさんが覗いている。
登山路からちょっと外れたところにある展望所から向山連山や霧山を眺める。
下を見ると、道路わきに停めた父たぬきの車も見える。
長野~東峰山~弘浪山までとは打って変わって、下山の「黒坂」は歩きやすい。
高山寺跡から40分ほどで石碑のたつ登山口へ下りたつ。
長野の公民館へ戻り、帰路に着くと本降りの雨となった。
新郷からの赤井坂から高山寺跡へのコースも歩きたいと思っている。
TQFさん、やまあそさんお疲れさまでした。
丹波の薮山はなかなか手ごわかったですが、楽しく歩けました(^^)