水分補給して峠を出発する。
往路は尾根を歩く。
登りはじめはロープがかかった急登。
春はイワカガミが咲くところだ。
一番しんどい所を登りきると、傾斜が緩む。
ナラガシワだろうか、黄色く色づいている。
しばらく歩くと、カラマツの林。
おおかたは落葉しているが、上の方はまだ葉が残っている。
風が吹くと、カラマツの細い葉がハラハラと落ちてくる。
展望が開けた所から扇の山や瀞川山。
目を下にやると、山腹がいい色に変わっている。
カラマツ林が終わると、右側はブナの森。
左は林道がすぐそこに迫っている。
林道ができる前はブナばかりだったんだろうに・・・。
振り返ると、カラマツの黄葉。
ピークは過ぎているが、まだまだきれい。
大きな音がするので下を見ると、林道をバイクが通り過ぎる。
ここは林道ライダーお気に入りのコースでもあるのだ。
鉢伏山の山腹に白いものが見える。
「あの白いのはなんやろ?」と言うと
「人工スキー場オープンってテレビで言うてたよ。」
ここから見ると、狭く見えるが実際にはどれほどの広さなんだろう?
山頂直下の展望所にたくさんの人が集まっている。
パラグライダーの人たちだ。
あいさつをして山頂へ向かう。
金山峠から1時間半で山頂に到着。
阿瀬渓谷から歩いてこられたご夫婦が食事中。
西には、氷ノ山、扇の山、青が丸、仏の尾、瀞川山などが並んでいる。
反対側に目をやると、大岡山が眼下に見え、豊岡盆地や丹後半島の山々が見える。
山頂へ向かう人の小rが下から聞こえてくる。
葉を落とした山の向こうには、粟鹿峰や千ヶ峰。
双眼鏡で覗くと、五台山や三嶽も確認できる。
お昼ご飯を食べていると、先ほどの声の人たちが次々に登ってくる。
大阪のグループのようだが、ツアー登山のようだ。
無線機を見て
「私もしています。」という男性が話しかけてこられた。
無線で何局かコールすると、東山登山中のOAPさんが応答してくださる。
鳴滝山まで行ってピストンで戻られるとか。
お昼ご飯を食べていると、単独男性が登ってこられた。
「あれっ」
「どこかでお会いしましたね。」
「これで三回目です。」
と言われる。
以前に、ここ蘇武岳、そして竜ヶ岳で会っているのである。
無線のアンテナが目印になるようだ。
3回も出会うのはほんとうに奇遇だ。
今日は大杉山から登ってこられたそうだ。
今年は山の木の実が少なく、熊が里へよく出てくるらしい。
親子の熊が檻に入った写真を見せてくださった。
頭上には、パラグライダーが気持ちよさそうに飛んでいる。
但馬の山々を眺めながらのフライトは気持ちいいだろうね。
大阪のグループは昼食が済むと早々に下山、我々も下山にかかる。
「また、どこかで会いましょう。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
続きます(^^)/