「大峯山へ行くけど、どうや?」
同級生の I 君からの誘いに即答「行くわ。」ということで、3年ぶりの大峯山参りとなる。
当日集合場所へ行くと、人数は減ったが、懐かしい顔ぶれが揃っており、
「今年もよろしく。」とお互いにあいさつを交わす。
道路事情がよくなったためか、いつもより1時間ほど遅い出発。
車中、和気藹々と過ごすが、同じ集落のMさんが
「これが最後の大峯山や。8月に息子のところへ引っ越すので、もう行けんな。」と話す。
Mさんとは、大峯講を通じて親しくさせてもらっていたので、これまでのことが思い出され、ちょっとしんみり。
さて、定刻通り洞川の龍泉寺到着。
内護摩で、なんと大先達の辞令をいただく。
身の引き締まる思いで、山頂へ向けて出発する。
ゆっくりしたペースなので、楽々なのだが、遅れるが出ると休憩、ということで時間がかかる。
行場近くの小屋で杖に焼印を押してもらい休んでいると空身で足取り軽く登ってくる人がいる。
「バスの運転手でーす。」
と言ってあっという間に行ってしまった。
あとで聞くと、
「ひまなときは大江山を走っている。ロッジも持っている。今日は登り1時間50分、下り50分」と言うので、一同驚く。
さて、父たぬきが最年少の一団は、3時間近くかけて山頂の大峯山寺に着く。
ほら貝が聞こえたり、般若心経が唱えたりと、神聖な雰囲気だ。
あまりゆっくりもできず、濡れた階段を慎重に下っていく。
全員が下山、大橋茶屋に着いたのは、午後5時を回っていた。
早く下りた人は、生ビールを5杯も飲んでいたとか。
翌日は、陀羅尼助丸、柿の葉寿司のおみやげを買い、帰路に。
途中、和歌山岩出市の根来寺に詣でる。
(国宝の大塔)
関空で飛行機を眺めながら昼食。
梅雨の最中だったが、雨に降られず無事、帰丹となる。
来年の再会を約して解散。
やれやれと思ったのがいけなかったのか、そのあと、ドタバタの一幕があったが、これも思い出の一つとなった。
追記
西の覗付近ですれ違った団体の中の一人が
「あーっ!」と声を上げ、父たぬきを見る。
こちらも「おーっ!」と声を上げる。
毎朝、ウォーキングであいさつを交わす男性である。
名前は知らないが、顔見知りで、「奇遇やなあ。」と言って別れる。
「丹波石生大峯講」という袈裟をかけていると
「わしも丹波や・」と声をかけられることもあった。
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以上、父たぬきのレポートでした。
サラサドウダンやイワカガミが咲いていたそうですが、これまでは花が咲いていてもあまり関心がなかったのでしょうね。