最後の登りの前に振り返ると、扇の山のなだらかな稜線が目に入る。
ここから雪は見えないが、きっと残っているのだろうな。
およそ2時間半で山頂に立つ。
まだそれほど登山者は多くない。
暑いのでトイレの2階へ上がる。
若者3人が入れ替わりに下りていく。
お昼ご飯を食べていると、男性2人連れが上がってくる。
三の丸方面がきれいだ。
双眼鏡で覗くとこちらへ歩く人が見える。
三室山や後山など、なじみの山々が霞んでいる。
風が通り抜け寒くなってきたので、山頂に戻る。
鉢伏山方面を眺めると、高丸山の斜面が黒い。
山焼きをしたのだろう。
双眼鏡で氷ノ越を見るとたくさんの人が見える。
同じ色の帽子をかぶっているので小学生だろう。
文回し尾根を歩いてくる人の列も見える。
ほどなく、先頭の子どもたちがやってきた。
それをしおに、東尾根方面へ向けて下山する。
頂上直下、北側斜面には小さな雪田が残っている。
麓から見えた雪の帯はこれやったんや。
咲き始めたタムシバを眺めながら古千本を歩く。
一の谷のあたりに雪がないかなと思ったが、全く残っていない。
ブナの新緑の匂いをかぎながら下りていく。
ドウダンツツジはどうやろ?と見てみると、たくさんの蕾が下がっている。
今年は表年のようだ。
これまで気がつかなかったが、東尾根コースにはナツツバキも多い。
花の頃に来れば、甘い香りがするだろう。
緑のプロムナードを歩く。
いつ歩いても気持ちのいいところだ。
東尾根登山口が近づいてきた。
正面に鉢伏山が大きい。
登山口近くの逆水キャンプ場には新しいトイレができている。
林道沿いに咲くかわいい花を眺めながら親水公園まで戻る。
緑のシャワーをいっぱい浴びた一日だった。