三重嶽の頂上付近はオブジェのようなブナが並ぶ。
風雪に耐えてきた強い姿なのだ。
このブナたちにはいつも力をもらう。
山頂で出会ったワンちゃんが涼しげに憩っている。
優しげな眼で我々を見送ってくれた。
200mほど歩くと近江坂と武奈ヶ嶽への分岐。
三重嶽から北もいいコースだった。
武奈ヶ嶽へ4.9kmとある。
まだ遠いね。
ここからは中央分水界、高島トレイルである。
高島トレイルの黄色いテープがヒラヒラと風になびいている。
雪の残るところを
「今年最後の雪山歩き。」とうれしげに歩く父たぬき。
雪の重さでね横に寝たブナばかり。
雪が融け、春の暖かさを喜んでいるように見える。
おもしろい形のブナを眺めながら歩いていると山上の池に出る。
名前はついていなかったっけ?
武奈ヶ嶽まで3.8km。
池を過ぎると楽しみにしていた花たちに出会う。
厳しい環境の中で咲く花のなんと可憐なことか!
なだらかな尾根を下ると水谷への分岐。
近江坂へ歩いた時は、ここから登ってきた。
分岐からおよそ100m、一気に下る。
これから向かう武奈ヶ嶽が大きい。
小さなこぶを越え登り返すと、平坦なp674に出る。
北の展望がいい。
なだらかな三十三間山、三重嶽を眺めながら、次の急登に備え水分補給。
70mほどをあえぎながら登ると、p812の北斜面はすばらしいブナの谷。
「かねちゃん好みの谷やねえ。」
ここでお昼休憩。
小鳥の声を聴きながら陽だまりで食べるごはんはおいしい。
812ピークからすぐにワサ谷への分岐を過ぎ南へ歩く。
ワサ谷へ続く尾根の斜面もいい感じ。
武奈ヶ嶽へ登り、東西に展望が開け、日本海と琵琶湖が見える。
霞んでいなければいいのだがぜいたくは言うまい。
写真には写っていないが、西の青葉山、東の伊吹山が何とか見える。
振り返ると、歩いてきた尾根や三重嶽、三十三間山。
大きく深呼吸をして、最後の登りにかかる。
・・・・・・・
続きます(^^)/