P519から南東の尾根をP560(カザシ)へ向かう。
満開のシキミの花から甘い香りが漂う。
ネットが続く尾根は歩きにくい。
こんなところを自転車持って歩くのは大変やったやろね。
西谷側を眺めると、妙見山が顔を出し、谷はふわふわと柔らかい色。
まさに山笑う季節だ。
丹波市と加美区界尾根の向こうには千が峰、またに山。
展望のいい尾根だ。
カザシへの登りは藪っぽい急登を登りきった所にポツンとある。
尾根の途中という感じだ。
次の延命寺山へのやせ尾根を下る。
展望のいいところからは、黒田庄妙見山、西光寺山、白髪岳、向山連山や黒井城山も見える。
南に尖った延命寺山。
岩の尾根を下る。
鞍部にいったん下り、80mほどの急な尾根を登り返すと延命寺山である。
三角点はないが、大柿さんの赤布が揺れる。
やまあささんが以前来た時には、山頂の平らな石にフェルトペンで大柿さんの署名があったとか。
なんとなく残っているように見えるが、風雪が消していた。
展望のない山頂からは南への踏み跡が見えるが、少し戻って250mへの尾根を下ることに。
北にはカザシと清水寺跡の谷が見える。
やまあそさんの「マウンテンバイクが乗れた。」という記憶通り、歩きやすい道を下る。
P250からは南へ下りる。
舗装路を西に歩くと車を停めた牧山神社。
延命寺山へ寄って、清水寺のことを尋ねる。
ご住職は、法要のときには請われて行かれるだけで詳しいことはあまりご存知なかった。
静なか里を眺めながらお寺を後にする。
やまあそさんの車でスタート地点へ戻る。
作業小屋では、朝お話を聞いた方が草取り中。
「戻ってきました。」と挨拶に行くと、お家にあった山南町誌をもって来てくださっていた。
ここに清水寺跡のことが詳しく書かれている。
その他にもいろいろお話を聞くことができた。
ところで、寺跡に残された役行者像はどこにあるのだろう。
帰り際、その方が知人の叔父さんであることが判明。
世間は狭い。
山は歩いてみるといろいろな発見がある、とあらためて思う。
丹波の山にもまだまだ知らないことがいっぱいあるようだ。