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オルビス

2月8日(金)田園交響ホールへ行こう!

2013年2月1日 20:36

皆さんこんにちは。

今朝、神戸新聞を見ていたら訃報の欄で昔ホールにいてはったDさん(58)の名前があった。

ええっ何でやと思っていたらFacebookでMさんが書いてはった。

2年ほど闘病生活をされていたらしい。昔コーラスをしていた時や丹波篠山楽空間のステージでいつもお世話になっていたのに・・・・。

いつも優しい笑顔で接してくれてはりました。

ちょうど所用があったのでホールへ行って故人を偲ばせてもらいました。

ご冥福をお祈りします。





そして皆さんにご案内です。

倉本聰氏の作・演出の「明日、悲別で」という劇です。

わしも嫁と見に行こうと思って電話をしたらなんと言う偶然か、ちょうど嫁も新聞のこの劇の案内を見てたとこやって

「エーーーっ!」と偶然といえ恐ろしくぴったり合うやないかいな。

ということでホールのKさんに見所や伝えたいメッセージなどをお聞きしたのでここに再掲します。

座席は全席指定です。

チケット購入希望の方はこちらをご覧下さい。

明日悲別チラシ


富良野GROUP「明日、悲別で」2/8(金)19:00~

みなさんにぜひ見てほしい芝居なんです!
作家:倉本聰氏が、「本当の幸せとは、豊かさとは、本当に大切なエネルギーとは」を問いかける渾身のメッセージがこもった感動作です。

舞台セットはほとんどなく人間だけで表現する物凄い作品です。ラストシーンでの「希望」とは・・・・
 
どうぞ作品をみてお確かめください。
見終わった後は、心が震えて立ち上がれない程です。

  しかし、売れていません。今の移り変わりの激しい消費時代に振り向かれないのかもしれません。
でも、そうした時代だからこそ見てほしい。感じてほしい。受け取ってほしい。そう思って上演決定しました。

  終演時のロビーで「素晴らしい公演なのに、席がガラガラなのはもったいない。もっと努力しないと」と言われるのが、いい公演ほどいつも悔しく頭を下げます。それが悔しくて情けなくてたまりません。
  見た後で、お金を頂いてもかまいませんので、ちょっとでも共感いただけ方、ご連絡・ご予約ください。
  人それぞれ様々な見方・考え方がありますので、良くなかったと思われれば、その時は、どうぞそのままお支払いいただかなくても結構です。

  この物語のセリフでもある、「一寸引き」の精神で集客を広めていこうと思っています。なぜならそれほど意義のある公演だからです。お一人でも、またご友人・ご家族とぜひご来場ください。

一般4,000円、高校生以下1,500円

「昔、おやじたちがよく云ってたよ。一寸引きって言葉があるんだ。太刀打ち出来ない重いものを動かすには、一度に全部動かすんじゃなくて、時間をかけて一寸づつ動かせ。そうすりゃそのうちいつかは動く。」

【倉本 聰 が語る】
―都会は無駄であふれ、その無駄で食う人々の数が増え、すべては金で買え、人は己のなすべき事まで他人に金を払いそして依頼する。
たわいない知識と情報が横溢し、それらを最も多く知る人間が偉い人間だと評価され、人みなそこへあこがれ向かい、その裏で人類が営々とたくわえて来た生きるための知恵、創る能力は知らず知らずに退化している。それが果たして文明なのだろうか。
我々人類が最後に頼るべきは、如何なる代替エネルギーでもなく、我々が本来からだの中に持っていて、今やどこかにで忘れてしまっている我々自身のエネルギーではないか。それが我々人類に今残された唯一の身の丈に合った「希望」ではあるまいか。

【~ あらすじ ~】
二十年前に閉山した炭坑の町、北海道 悲別。
当時、炭鉱夫だった平吉は、息子のジンにこう語る。
「昔、三十年前、かつての坑夫たちが、坑道の地下三百メートルに、タイムカプセルを埋めたのを知っとうか。
俺は先輩達にたずねたんや。カプセルの中に何を入れたんだって。
すると先輩方は笑ってこう答えた。『希望』さ。
いつかそのタイムカプセルを探してごらん。希望の意味がはっきりするかも知れん」  ジンとその仲間たちは、二十年後の大晦日、再会して一緒にタイムカプセルを探そうと約束し、一人、また一人と悲別から去っていった。

 二〇一一年大晦日。約束を守って今や破綻寸前のこのふるさとに仲間達は集ってくる。だが二十年の歳月は、彼らを変えてしまっている。

 福島の原発労働者となって原発事故に遭遇した加山とサトケン、懸命にふるさとにしがみつき空しい町おこしに励む岩倉、そしてこの町の町会議員になり、行き場のない原発廃棄物を引き受けて悲別炭鉱の地下千メートルに閉じ込めようと策す江口。

 三百メートルの地下に希望があり、  千メートルの地下に今絶望を埋めようとしている悲別。   約束を守ろうとジンとブイだけが、空しくしか思えない『希望』を求めて、かつての懐かしい第一坑道へ二人っきりで入って行った。
そこで二人を追って取材に来た新聞記者の中村と出会う。

しかし、カプセルを探すうち、三人は突然の落盤に襲われ、坑内に閉じこめられてしまう。

 その頃、地上ではひとつの事件が伝えられていた。福島で、ジンの仲間であるサトケンが殺されたという。衝撃を受ける人々の間に、さらにショックな事実が知らされる。犯人は同じ悲別の仲間、加山であるというのだ。

 一方、坑内から脱出しようとする三人は、再び落盤に襲われ、脱出の望みが失われる。その時彼らの前に偶然現れたのは、探し求めていたタイムカプセルだった。キャップライトの光が弱まり消えていく中、カプセルの中から出てきた「希望」とは……。

【感想文集】
息が苦しくなり、胸が苦しくなり、日本中、世界中の原発を抱えている国の人たちに観てもらいたいと思いました。早く日本にも明るい光がさしますように。暗闇のシーンの光、美しかった。舞台の皆さんの笑顔も素晴らしかったです。

心にガツーンと響き、色々なことを考えました。石炭から原子力へ、結局は物質的価値観に占領された人間・・・。貧しくとも幸せだった時代を思い、今これからの生き方を考えなければ。被災地だけじゃなく全国にこの作品を届けて欲しい。「国ー!いつ気を変えた?」と叫んで欲しい。

子どもだった頃、携帯電話もなくテレビゲームもなくて、それでも不便に思わなかった時代を思い出しました。
少しずつ便利になり、その度に新しいものに飛びついてきたことは悪だとは思いませんが、戻れないと思うと悲しい。自分の力を使うという希望を頂いた反面、時代の大きな流れには逆らえないことへの絶望もあります。「国、どう思っとる!」老婆の言葉にまさに共感です。

とてもとても涙が止まりません。今の世の中になるまでに失うものが多すぎたのでしょうか。昔の思い出が頭の中に走馬灯のように流れました。心の中の奥深い所にある懐かしい良き時代、戻れない過去、失くしたものの大切さ、失ったものの輝き。でも今の若者にも伝えれば、必ず、かつての時代の何かが残る・・・そう思います。

【最後に】
最後まで読んでいただいた方、本当にありがとうございます。
この舞台が一人でも多くの方の目と心に触れることを祈ってやみません。
素晴らしいという平易な言葉では表現しきれない深い物語です。

ぜひホールにて、ご体感ください。