深山の続きです。
・・・・・・・・・・・・・・・
気持ちのいい広い谷はすぐに終わり、植林に変わる。
植林を少し歩くと、すぐに地図にある林道に出た。
「あっ!」
父たぬきが小さく声をあげる。
植林の中にうずくまるようにして座る人。
よく見ると銃を持っている。
怖い!
恐る恐る声をかける。
「こんにちは。猟をされているのですか?」
この奥に5人入っている。とのこと。
我々が深山の方へ向かうと言うと、無線で連絡をしてくださった。
「できるだけ、話をしながら歩いてください。」と言われる。
林道をしばらく歩くと車が2台停めてあり、その先に3人のハンターが何やら話をしている。
無線機を持っている人から「この上にいる人にも連絡をしておく。」と言ってもらい、ひとまずやれやれ。
無線機を持った人は我々の向かう方へ歩いていくので、その人から離れないようについていく。
父たぬきはオレンジ色の服を着ていたのでよく目立つ。
ザックは二人とも赤やし(^^)
「山では目立つ色を着んとあかんね。」
林の中に、一人ずつ2ヶ所で鹿を待っている。
林が途切れ、広場のようなところに出る。
別荘地やったのかな、と思ったが、柵が残っているので牧場跡のようだ。
見上げると、山頂のドームがすぐそこに見える。
林道を歩かずに直に登っていきたいが、今日は猟犬が入っているので、おとなしく林道を歩こう。
無線機の人は深山への道を我々に教えると、下りて行かれた。
先日の雪に昨夜降った雪が積もっているが、凍てていて沈まないので歩きやすい。
つづら折れの林道を登っていくと深山への管理道路に出る。
舗装路を歩くかず、ハイキング道を歩く。
こんな木のトンネルもあって楽しい。
山頂に向かう先行者の足跡があるので、そのあとを追うように歩く。
山頂に着く。
いつも北尾根から深山へ登るので、南側から登ったのは何年ぶりだろうか。
先行の足跡の男性が一人。
我々の到着と同時に南へ下りていかれた。
林道を歩いていた時はすぐ近くで聞こえていた犬の声もここまでは聞こえてこない。
・・・・・・
明日に続きます(^^)