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オルビス

完結 雪と黄葉の氷ノ山

2012年11月9日 06:08
もう少し山頂にいたいところだが、じっとしていると体が冷え切ってしまうので、下山にかかることにする。

ふと避難小屋の前を見ると、マウンテンバイクが立てかけてある。
1台なので単独で登ってこられたのだろう。
同行のみなさんは、山と自転車という取り合わせが不思議なようで、簡単に説明をする。

同じ道を大段ヶ平へ下る。
12時半を過ぎているが、登ってくる人が多く、そのたびに立ち止まって道を譲る。

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古千本の杉の樹氷はまだ融けずに残っている。
下をくぐると冬の中を歩いているよう。

千本杉を過ぎると、
足元は雪が融けてジュクジュク。
滑りやすい。

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と、下から小さな子どもを抱いたお父さんが登ってくる。
その少し後ろには、少し大きいお子さん二人を連れたお母さん。
滑らんようにしてくださいね。

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しばらくすると、後ろから自転車の人が降りてくる。
「三の丸へ降りようと思ったが、雪が多いので大段ヶ平へ戻っている。」とのこと。
やまあそさんをご存知ですか?と尋ねたがご存じないようだった。


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神大ヒュッテまでは道はぬかるんでいて歩きにくい。

滑りながらにぎやかに下る若者たち。
父たぬきと二人の時は静かだが、今日は笑い声が絶えない。

大屋町避難小屋を過ぎると、冬はどこへやら・・・。
ブナ、カエデの黄葉が午後の日ざしをうけて輝いている。

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ブナの黄葉に何度も足を停めながら歩く。

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ちょうど見ごろのブナの黄葉に気持ちも高揚する。
「もっと歩いていたいねえ。」

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登山口に戻り、朝と同じようににぎやかに記念撮影。

振り返って山頂を眺めると、朝よりも雪は融けている。

帰りは、鵜縄を経由し9号線へ。
温泉で暖まって帰丹。

黄葉と雪と樹氷と・・・。
贅沢な山行だった。