・・・その1、その2と続き、いよいよ完結編です(^^ゞ・・・
もう少しで避難小屋というとき、北の方からガスってきて、雨が降り始める。
そそくさと木の下で雨具をつける。
こまちゃんはそばでおとなしく待っている。
雨脚が強くなってきたので、避難小屋まで速足で歩く。
風も強くなり、あわてて避難小屋へ入る。
初めて入る小屋の中はきれいに整理され、隅には暖をとる囲炉裏。
こまちゃんも入ってくるかな、と思ったが・・・
小屋の前で、行儀よく座って待っている。
風と雨が強いのに、中に入ろうとはしない。
パンを少しと水をあげて、我々は中でお昼ご飯。
おにぎりを食べていると、無線機からOAPさんの声。
アンテナを4エレに付け替えて、しばらくお話しする。
久しぶりのOAPさんの声、信州、北海道とこの夏は遠くの山へ行かれていたようだが、お元気な声だ。
犬がついてきていると話すと、駒の旺山荘の「こまこ」という名前だと言われる。
単独で登るときには、心強いと言われていた。
「こまちゃんと呼んでたけど、まちがいやなかったね。」
お昼ご飯を食べ終え、外に出ると雨もやみ、風も弱まっている。
こまちゃんとともに山頂に立つ。
こまちゃんは、すぐに下山路の方へ走って行った。
登山道は、直下で二手に分かれているので、駒の旺山荘のある東粟倉方面へ降りる。
周りの山々は、まだ雲をかぶっているが、徐々に上がっている。
父たぬきに電話がかかってきた。
こまちゃんは電話が終わるまでそばでじーっと待っている。
石段が残る広い道を降りていく。
気持ちのいい道を快適に下っていく。
林道の登山口に降り立つ。
往きは、ここよりも少し東に出てきたが、林道がカーブしているのでこの登山口が見えず、東へ歩いてしまったのだ。
そのおかげで?、ピストンではなく周回することができたのだが・・・(^^ゞ
駒の旺山荘の登山口に近づくと、ツリフネソウが迎えてくれた。
いつ見ても不思議な形だ。
帰り支度をする我々を静かに見つめるこまちゃん。
全く吠えることもせず、ほんまに賢いワンちゃんやった。
帰るときには、すっかり仲良くなり、別れがちょっと寂しかった。
こまこちゃんに会いに、また駒の尾山へ行きたいな。
・・・三回にわたる駒の尾山レポートにお付き合いくださりありがとうございました。・・・