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オルビス

おかんのその後、ヒーのその後

2023年12月8日 10:09

本当にひさしぶりの書き込みです。

最後の書き込みから6年近く時が経ちました。

精一杯おかんと向き合った6年間でした。

いろいろなことが新しいフェーズに入ってきたのもあって、

書き留めておこうと思った次第です。


最初の4年は、遠くで一人暮らしだったおかんを説得して、

近くのサ高住に入居することを受け入れてもらいました。

毎朝一緒に近所の公園を散歩し、

じわじわ進む認知症を恐れながらも、サポートを受けながら自立できていた時期です。


コロナが世界を席巻し、

高齢者施設は面談も許してくれないような状況の中、

施設の方たちとの信頼関係ができていたことが功を奏して、

毎日おかんを連れに施設に入って、

散歩して連れ帰ることを、見なかったことにしてくれていました。

人目につかないように、毎朝7時ごろに行って散歩する流れでした。

奇跡の対応に今でも心から感謝しています。


4年ぐらいした頃には、自室から食堂に行ったり、自室に帰ることも分からなくなり、

周りの入居者からバカ扱いされることがつらく、

肉体的にも、精神的にも、もう駄目かもという状況になってしまいました。


この頃、思い切ってグループホームに転居してみました。

周りが皆認知症だと馬鹿にされることはないし、

きっとうまくいくと考えたのです。

結果は惨敗でした。

原因の大きな部分はトイレ。

サ高住では自室にトイレがあって、

自分で問題なく排泄管理はできていたのですが、

グループホームは各部屋にはトイレはなく、

廊下の共同トイレを使わないといけません。

認知能力が低下しているさなか、環境が変わって何もわからなくなった彼女は、

トイレの場所が分からず、

クローゼットでしてしまったり、

ベットの中で、我慢しきれずしてしまったり。


おむつをすれば良いことのようですが、

自分のアイデンティティに強い意識をもつ彼女は、

助けを求めることもできず、

おむつの中でしてもいいということも理解できず。

壊滅的にぼろぼろになっていきました。


あまりの変化に耐えきれず、

もとのサ高住に戻る選択をしたのですが、

当然苦悩は続き、

次の選択肢として、完全介護の施設に移動することにしました。


この施設は、身体能力の維持・向上に力を入れていて、

理学療法士が常駐し、運動カリキュラムが施設内で毎日3回も行われているのです。

もともと肉体的には年齢以上に良好で運動が大好きな彼女としては、

生活としてピッタリマッチすると考えました。

結果は大成功でした。

認知症でわけがわからない不安に右往左往する暇を埋めるように、

毎日のカリキュラムがあり、それが得意な運動なのです。


それでも、おかんの状態は日にひに悪くなっていきます。

実は悩みに悩んで、

昨年丹波の拠点を売りに出して、丹波ぐらしに終わりを告げました。

終の棲家にする気持ちで過ごしてきましたが、

今は少しでもおかんと一緒にいる時間を確保しないと後悔すると考えたのです。


そしてまた2年が経ち、ついに来るべきときが来てしまいました。

僕のことがわからなくなってしまったのです。

会いに行っても、優しいスタッフだと思っています。

「どちらさんか存じませんが、ご丁寧に気遣っていただいてありがとうございます」

なんて、ネタとして聞いたことがあるようなセリフを毎回おかんから聞くようになりました。

「ぼくやで、あんたの息子やん」

なんて、何度言っても聞いてもいない感じ。

自分の脳内に生まれた何らかの言葉をただアウトプットしているようです。


時々会いに行って、優しいスタッフ(僕)との時間を楽しんでもらうしか、

僕にできることは、なくなってしまいました。

彼女は命をまっとうするために、自分の中で自分と戦い続けているように見えます。

できる限り苦痛のない、

人生を全うできることを、心から祈っています。


ここからは、ヒーその後。

おかんの認知症と戦う6年間、どうしてあげるのが良いのか判断するために、

自分ならどうしてほしいかを、たくさん考えました。

生きる幸せとはどこにあるのでしょう。

僕の場合は、

子供の頃は、友だちと遊ぶ喜びとか、美味しい晩ごはん。

何と言っても家族に愛されている喜びかな。

思春期くらい大きくなってくると、

女の子が好きになったり、やっぱり友だちと遊んだり、そして美味しいごはん。

社会人になり、パートナーと一緒になったり、

仕事がうまくいくと自分の成長が嬉しかったり、お金がもらえて嬉しかったり、やっぱり美味しいごはん。

さて、仕事もハーフリタイヤし、

最終章に入ろうとしています。

子供がいない僕たちは、二人でどう生きるか、

片方が死んだら、残った一人はどう生きるか。

いつもそんなテーマになります。


こんなに短期間で、おかんが僕を認識しなくなると思っていなかったので、

10年来頑張って遊んできた丹波を手放したのは悔しいですが、

そこはポジティブな僕たち、

間髪入れず、新しい遊びの拠点を手に入れました。


田舎暮らしとDIY

第二章は海編です。

瀬戸内海に浮かぶ小さな島が、

人生の最終章の中心となる遊びとして、

僕たちを幸せにしてくれるのか?


また、ぼちぼち書いていこうと思います。