皆さんこんにちは!
電力安全課メルマガ 2021年4月号が本日来ました。
その中の波及事故の一つにこのような内容の事故がありました。
【波及事故】
・年次点検時、地絡方向継電器(DGR)が故障していることを認識したまま、年次点検を終えてPASを投入した。配電線の停電に気がつきPASを手動開放したが、その後、PASを再投入したため配電線の自動再閉路が失敗し、波及事故に至った。地絡原因は、年次点検中にDGR電源端子を接触させたことによるPAS内蔵VTの焼損と考えられる。
供給支障電力:1,510kW、供給支障時間:43分
これは恐ろしい~
VT内蔵型のPASでDGRの電源端子を接触させたようですね。
一番あってはならないことが起こってしまった。
メーカーの注意事項です。
制御電源について
- VT内蔵のため、別電源からの接続は不要です。
なお、VT電源から他の機器への電源供給は、絶対に行わないで下さい。
(容量不足により、VT焼損の恐れがあります。) - 制御電源P1・P2間にAC100/110Vを印加しますと、主回路に6600Vが誘起され危険ですので絶対に印加しないで下さい。
VTの容量はSOGが働くための容量しかないのでショートさせるとVTが焼損して地絡、PASを投入すると地絡し波及事故になっちゃうんですね。
点検するための作業で機械を壊してどうするの。
何でDGR電源端子を接触させたのかな。ついうっかりでしょうか。
こここは慎重にも慎重を重ねてやるとこやのにね。
作業手順を作って無かったのでしょうか。
これは停止損失も大きいですしPASも交換しなければなりません。金額もかなりなものになります。
いやいや私も他山の石として更に気を付けたいと思います。
ではまた