皆さんこんにちは!
大変ご無沙汰していますがお許しください。
10月11月は年次点検の多い月でこれを書く気にならないぐらい大変でした。
自分のお客様の年次点検と応援を依頼された年次点検も入りてんやわんやで、寄る年波もあり(笑)
特に11月は3日に1度の年次点検が入り1年で一番忙しい時期で帰宅したらバタンキュー

さて、6月の下旬に老人福祉施設から電灯回路の漏電警報が監視王から入って来ました。
漏電したままで無く、復旧したり漏電したりと
漏洩電流は60mA~70mA程度です。
2~3日様子を見ていたのですがいっこうに収まる気配もないので
漏電探索にお伺いしました。
まずは回路の特定から
天井裏から様子を見ます。

かなりの配線があります。

漏電しているブレーカーを入り切りさせてもらって回路を特定し

負荷が特定できたら配線チェッカーで漏電している電線を探し出します。

配線先は居室のコンセント回路とわかりました。
一つづつコンセントを開けて見ましたが特に問題はありません。
うーーむ、どういうことや。
しかしながら暑い時期でもあるので電源を入り切りするのは入居者さんの体調を考えると困りますとストップがかかりました。
漏洩電流もそんなに多くは無いので、じゃあ様子を見ながらしばらく待ちましょうとなりました。
それからも、断続的に漏電が発生しています。
そして10月後半になり、エアコンも使わない時期と言う事で再度調査です。
今回は電気工事のエキスパート二人に来てもらい探索開始です。
さすがに視点が違います。
まずはスピーカーを外して天井内を調べて

行先の確認から
居室内のスピーカーの穴から「この辺にJBOXがありそうです。」
手探りでJBOXをズバリ当てて引っ張り出しました。
なんとすごい


クランプメーターで当たってみると75mAほど

更に見ていくと回路が特定できました


この回路です。
早速調べると、このコンセントです。

しかし、何のひび割れや過熱の後なども全くありません。
おかしいなと思って裏を見たら
ななな、なんと結線が




アース線がアース端子じゃなくW端子につながっている

えっどういう事。
これは竣工時からこうなってたと言う事みたい。
想像するにWにアースがつながっていても白線はほとんど抵抗がない、アース線はB種接地抵抗があるから若干の抵抗により流れない。
しかしながら経年劣化でブレーカーの接点などの抵抗値が少し出てくると流れる電流によってはアース線に白線の電流が分流する可能性がある。
いやぁこんなこと初めてでした。
竣工時の電気工事会社に連絡して今回の電気工事業のお二人の日当を出してもらうことに。
もちろん老人福祉施設には請求は無しで、僕も請求はしません。
とにかく直って良かった。終わってホッとした。