昨日の祈り(み、みずくれー)が通じたのか、
今日は一日中、小雨が降りました。
それでも仕事はいろいろあります。
久々にチーズ工房に入りました。
リコッタチーズというチーズの注文が入ったようです。
元々イタリアでよくつくられるチーズで、
この「リコッタ」には「二度煮る」という意味があります。
チーズというものは、
牛乳の中に約一割含まれるたんぱく質と脂肪を固めたもので、
原理はヨーグルトと同じです。
この製造過程でのぞかれるのが、
乳糖を含む水分。ホエー、乳清と呼ばれています。
ヨーグルトの上に浮かんでいる水分はこれです。
ちなみに、牛乳を飲んで、お腹が痛くなりやすい人は、
この乳糖を分解する酵素を
体内に持っていないといわれています。
かく言う私もその乳糖不耐症です。
チーズになると、乳糖が取り除かれているので、
そんな方でもお腹を気にせず食べれます。
だから大いにチーズを食べましょう!なんつって。
話に戻ります。
チーズの製造で、牛乳中のタンパク質と脂肪を
100%チーズにすることは難しく、
多少ホエーと一緒に取り除かれてしまう分があります。
で、リコッタチーズというのは、
その取り除かれるホエーを、
もう一度加熱して、残った固形分を取り出したものです。
醤油の二番しぼりみたいなかんじやな。うん。
で、実際の様子を。
つくり方はチョー単純。
酪農家ならではの、牛乳豆腐と同じでもある。
まず、ホエーを鍋一杯分とって、湯煎する。
このまま温度を90度くらいまで上げていく。
温度が上がったら、クエン酸と塩を入れて
ぐーるぐーると混ぜると・・・
わかる?わかる?
ほらほら、かたまってきたー!おもしろーーー!
で、これを布に取って、少し水を切るだけです。
初めて食べたから、どんなもんなんかようわからんけど、
”牛乳の香りがする、甘いおから”
みたいな感じでおいしかった。
この前反省してから、チーズの勉強を
はじめたら、チーズがもっと面白くなってきた。
野矢さんは「基本が大事や」というけど、
理論では説明が難しいこともあって、ほんまに奥が深い。
それだけ先人が工夫してきた、
歴史のあるものなんでしょうなー。
もう少し、歴史に学んでみようと思います。