第七回　日本の木の家づくりサミット　in おおさか　　　事例見学ツアーを含めると足かけ三日間の勉強会です。

和の伝統を現代の住まいにどう活かすか？　　家づくりにかかわるいろんな立場から、職人として、設計者として、業界新聞の編集者として、経営者として、現場監督として、現代の住宅事情を見つめてみようとするものでした。

非常に面白いなと思ったのは、テレビでおなじみのジェフ・バーグランド氏。異文化コミュニケーションを専門とする大学教授と、木造住宅設計の大家、横内敏人氏。この二人がいみじくも居心地について語ったのは、本当の心地よさは建具一枚隔てた家のウチとソトの接点にあるということ。

夏はそよそよと風が抜けていくのを感じ、冬は陽だまりのほっこり暖かいことに嬉しくなってくる。私は暑がりで夏はエアコンがないと汗が止まらなくなりますが、それでも朝まだきに、あるいは夕暮れに外から流れ込んでくる空気のなんとも気持ちいいことは知っている。

また、生活音以外のかさかさと葉擦れの音とか鳥の声とか、自然の息遣いのような音を聞くとき、とても落ち着いた心になることを大切に思いますよね。

風も光も音も開口部から入って来るんだ。この当たり前が近頃すいぶん疎かになっていて、そしてこれこそ忘れかけた和の住まいの原点だというハナシなんです。

この歳になってのソロキャンプデビュー。「じゃ、ゆっくり楽しんでください(^_^)/　」と、管理人さんが帰ったあとは、この森にポツーンと一人きりだった。

準備も食事も後片付けも、ポツーン。くどいようだが、ラジオを聴くのも、周りをキョロキョロ見渡してもポツーンだ。

これが憧れの「一人になる」ってことか、フッ・・・と笑ってしまう。

私はテントの中で木の根っこのように横たわり、何となく生き物の気配を感じつつ、時々遠くで飛行機の音を聞きながら眠った。

ところが、やがてやってきた朝は爽快だった。カッコウ、ウグイス、シジュウカラ。鳥のさえずりと共に夜が明けた。今日一日の予定（メインは但馬の高原植物園だ！）を思い出す。

朝のコーヒーを淹れるため湯を沸かしながら、耳を澄ませ、深呼吸する。いい一日の予感がする。

―　丹波悠遊の森にて　―

この歳になってのソロキャンプデビュー。「じゃ、ゆっくり楽しんでください(^_^)/　」と、管理人さんが帰ったあとは、この森にポツーンと一人きりだった。

準備も食事も後片付けも、ポツーン。くどいようだが、ラジオを聴くのも、周りをキョロキョロ見渡してもポツーンだ。

これが憧れの「一人になる」ってことか、フッ・・・と笑ってしまう。

私はテントの中で木の根っこのように横たわり、何となく生き物の気配を感じつつ、時々遠くで飛行機の音を聞きながら眠った。

ところが、やがてやってきた朝は爽快だった。カッコウ、ウグイス、シジュウカラ。鳥のさえずりと共に夜が明けた。今日一日の予定（メインは但馬の高原植物園だ！）を思い出す。

朝のコーヒーを淹れるため湯を沸かしながら、耳を澄ませ、深呼吸する。いい一日の予感がする。

―　丹波悠遊の森にて　―

コトスの新機軸「オリフシ」について触れますね。

私たちは日頃、より良い住環境について侃々諤々と意見を交わしながら仕事をしています。

良い住環境って？・・それを上手く言葉ではなく、あるいは画像ではなくもっと確かに、手に取るように感じてもらいたい。それがようやく春日町野上野に創出することになりました。

暮らしを創るということは、家を造るだけでなく、人々や自然とのつながりや、より良い地域の未来を総合的に考えること.、それがコトスの仕事だと思っています。

四季おりおり、暮らしのふしめふしめに、美しい丹波の自然や人とのつながりを感じていく生活。オリフシはそんなコンセプトから生まれた造語なんです。

現場では工事が着々と進んでいますが、今はまだオリフシの姿は確認できません。

ただし、家と自然や地域がなんとなく繋がっていく様子は5月の終わりごろから少しづつカタチになって行くでしょう。

オリフシ村は小さな丹波を創る計画です。少しづつ進めて行きますからお楽しみにお待ちください。

※写真は氷上町幸世地区。オリフシの現場ではありません。

桜が咲き誇るこの季節は、リビングの開口部をオープンにして風と光を存分に取り込みたい季節の到来でもあるのですよ。

コートを脱いでシャツの胸のボタンをもう一つ外す。すると胸元から冷たい風がするりと入ってきます。・・・その感覚。

リビングに流れ込んだ冷たい風は、吹き抜けをうねるように昇り、家の中の空気を二階の窓やあるいは天窓から、匂いや汚れごと押し出していく。

『暖かい空気は上昇する』・・・この当たり前の理屈によって、家の空気は新鮮な空気と入れ替わるんです。

なんと単純で当然で爽快な現実！

私たち住まいを造る人間は家の快適さが窓辺にあることを知っています。お気に入りのリビングならば大きな開口部とデッキ。ここをオープンたらしめることはホント重要です。

人と家と外がナチュラルに繋がる感じ。オープンデッキは設備と呼ぶにはあまりに素敵すぎる仕掛けなんですよね。

いつもは冗談に「我が家の最終兵器！」と呼んできましたが、どうやらその威力を行使することなく、無事に義務教育を終えてくれました。

三兄弟イチ小さい癖に、一番態度は大きくて、一番夢見がちで、一番世間をなめてます（笑）。

そんな彼は三兄弟でただ一人、丹波から離れて暮らすことを宣言していて、それは末っ子だから出て行かないと・・・と考えているからか、生まれついての性分のためかは分かりませんが、そう心に決めているそうです。

だから高校を卒業し次の進路へ歩みを進めるときは、いよいよ出ていくんだなと私も覚悟する時なんですよね。

晴れの卒業と入学なのに、その日を想って今からしんみりしています。

ホソミくんが愛しの彼女と初めて出会ったのは去年の正月休みに開催された某パーティーでした。

暇を持て余した私が喫茶店でコーヒーを飲んでいたら、主催者の一人からメンバーが少ないので・・・、と心当たりを問われたのです。ケータイでホソミくんに打診したところ、首尾よく引き受けてくれて・・・。

でも、それがこんな快調なペースでゴールインするとはねえ。

ともかく、ホント素敵な結婚式でした。若いカップルが今までに関わったいろんな人々に感謝とお礼の言葉を述べていき、涙・涙にくれる披露宴。誠実な人間なんだよね。

私は泣き疲れて頭が痛くなるほどでした。いやー、まいったね。

ホソミ、幸せになるのだぞ(^^)/

ど真剣な勉強会があります。

私はここで時にはガツンと頭を殴られ、また時には深く感動する。

今、一番刺激を受けている勉強会なんです。

さて、今年は「２０２０年にあなたの思い描く工務店になるために、今何をすべきか？」というテーマで各工務店がプレゼンをすることになっています。

先日はおそらく関西ではトップ水準にある工務店の社長の話が聞けました。

キラ星のように華麗で、羨ましいばかりのスタッフを揃えた工務店の成功譚だと思いきや、重く、暗澹とした住宅業界がはらんでいる危険性を憂慮するというものでした。

言葉というよりもオホーツクの流氷が軋む音のような響き。社長の苦悩が冷たい波のように押し寄せて、言葉も出ないぐらいです。

「備えよ、常に！」危機に際して私たちは常に準備しておかねばならないものなんですよね。

明石海峡をカモメのように思い切り飛び越えたら、そこは淡路島だ。

これは先週のことだが、休日を利用して淡路島までドライブしてきた。

目当ては「のじまスコーラ」、廃校を再建してカフェやレストラン、ベーカリーとなっている、淡路の新しいグルメスポットなのだが。

そう、なのだが当日は定休日！(+_+)

仕方がないので姉妹店のミエレで美味なワッフルとコーヒーを楽しんできた。

瀬戸内の穏やかな海が見渡せる二階のカフェテリア。入り江に浮かぶ海鳥の寄せては返す波に任せてただ茫洋とたたずむ姿は、寒さも時間も忘れさせる実にのんびりとしたものだった。

ホントは、時間がゆるせば、もっと長くくつろいでいたい。そうすれば夕陽がオレンジ色に海を染め抜く光景に立ち会えるのに・・・と、悔やみつつ雪降る丹波へと家路を急いだ。

また、もう一度来よう。。

暖かくなって、今度はじかんの都合をつけて、春の海を楽しみに再び訪れたいと思った。

それはまだ「リノベーション」や「古民家再生」という言葉もない１４年前の改修工事からの付き合いだ。

離れの寝室のリフォームから始まり、以来次々と、母屋の子ども室、玄関、主寝室、蔵の外壁や樋工事という具合に、秋の紅葉が山の頂上付近からじわじわと裾野へ広がるように、じっくりと装いを整えてきた家なのだ。

今ほど前例があり、建築雑誌やインターネットで情報収集できる時代ではなかった。

ＣＡＤソフトも今から思えば　稚拙な（しかも高額だったなあ）もので、「こんな風に仕上がります！」と見てもらえる資料は、ほぼ私のつたないスケッチか、大工を交えての会話の中で編んできた。

気に入ってもらえるだろうか？不安でたまらない私に、「そこがリフォームのいいところよね♪」と涼しく笑ってくれた施主さんに、どれほど救われただろうか。

そんな想い出の家で今週からキッチンのリフォームが始まった。

新しくなって古材との間に感じていた違和感は１０数年たってすっかり馴染んでいた。家族と共に時を刻んでいるんだ。「いいところよね♪」の言葉が鮮やかに蘇った。

―　あけましておめでとうございます　―

今年最初のブログです。中身があるようなないような曖昧なブログですが今年もよろしくお付き合いください。

さて２０１５年、最初の社内会議のテーマは『５年後、２０２０年にコトスは、自分は、どうなっていたいか？』でした。

もちろん本職は家造りなので、それについての意見が出るわけですが、５年後の自分は・・？という問いかけにはスタッフそれぞれの世界観が見えてきて面白いんです！

「８年後に独立したい」とか、「職場に（未就学の小さな）子どもを連れて働けないか」など、絵具のパレットみたいに色とりどりの意見が聞けました。

また一つの傾向として、年齢を重ねるほどに発想は大胆になっている・・・で、逆に言えば若いスタッフにはもっと夢を描ける職場の環境造りも考えないとね・・と思いました。

家造りから昇華してワークライフバランスや人生のセカンドステージのこと、コミュニティとの連携、自然やふる里のこと。

総じてみんな発想がファンタジックだ。なんて面白い！

なので、ここで無理やり意見をまとめるのは困難ですが、あえていうなら　　「２０２０年　KOTOSは丹波を建てている」　　　これだな・・・と会議の幕は閉じられたのでした。あ、またしても意味不明だ。。。今年もよろしくお願いします。

二年前、自宅をリフォームした時に買った丸座卓があります。

丁度息子たちが進学して家から巣立ちはじめていたころの工事で、やれやれという安堵と、一抹の寂しさを感じていました。

丸座卓はそんな心境を反映していたのかもしれません。やがていつかみんなでこの座卓を囲み、ほくほくの団欒を夢に描いて・・・。

さて、昨日はクリスマスイブでした。

いい塩梅に休日でしたから、わたしはダッチオーブンをふるって料理しました。

【パエリヤ】【ローストビーフ】【あさりとブロッコリーのホットサラダ】

二年前にイメージした家族団欒の夜。昨夜はそれが少し叶ったか。人知れず満足感に酔いしれる時間でした。

メリークリスマス！みなさんにもメリークリスマスを！

神戸ルミナリエってもう２０回目を数えるんですね

初めて観てきました

人いきれで閉口しましたが、そのクールな彩りと胸躍るようなきらめきには感動ですね

　２０年前のある冬の日に、「神戸の旧居留地あたりですごいイルミネーション見れるらしいよ」と喜び勇んで行ったものの、ベビーカーを押してあの人ごみを歩き続けるのを断念したことがあります。

　その夜以来のルミナリエ。２０年も過ぎてようやく目にした星降るような光のトンネルに陶酔してしまった。

　それは同時に長い月日を偲ぶ時間でもあって、新鮮な光景と懐かしい記憶とがめくるめく夜空に映っては消えていきました。

イチョウや紅葉、柿や南天の実。

秋から冬へと移ろう山里の彩りに劣らない満艦飾の11月だ。

もみじ祭りではうどんの炊き出しを、中学校では津軽三味線のコンサートを、地元の神社当番なので落ち葉の掃除などなどと。

バタバタ追われるように過ごしてきたが

ここへきてようやく落ち着きを取り戻しつつある。

いきなり２棟の上棟現場が雨で延期となり対応に追われた一週目。

その週末は中学校のPTAで奉仕作業。そいえばこちらも雨にたたられた。

迎えた今週は東京出張と月一の経営会議とゆら飯屋（写真：黒豆ごはん・けんちん汁・かき揚げ）です。

はっきりいって悠長にまかない飯など作っておる場合じゃないけれど、ま、これも社内ルールだ。仕方ないのである。

日曜日は圓通寺もみじ祭りでボランティアでうどんの炊き出しをするし、そのあとは忘年会だときたもんだ。

さて来週も大阪へ研修会で、その夜は商工会の幹事会。

勢いでＰＴAの津軽三味線コンサートもこなしてしまおう！

あー、完成住宅見学会だ、神社当番だ。。。

とどのつまり、月末は社員旅行で北海道です。はい。。。

１１月が猛烈に過ぎていくのでありました。

その後持ち直してくれた空模様のおかげで工事は順調です。

いづれも来年の春、ひばりがさえずり始めるころの完成を目指して進行します。

写真は春日町黒井の現場のもの。

上棟の日の夕方に撮影しました。

夕日がほのかにオレンジ色に染めているように見えますか？

夕暮れに現場に立ち寄り、この家がやがて団欒の家族を包み込むところを想像するのが私の楽しみ。

そうして私はつくづく思うのです。「家は家族を包む器なのだ」と。

機能や性能の大切なことは勿論ですが、

それだけでは本当の住み心地は生まれないことを。

動物が本能で巣作りするように、きっと人間にも本能の部分があって、数字や理論で推し測れない何かを家に求めるんだということを、夕映えする現場に空想するのです。

家づくりに飽き足らず、自分たちの気に入るものを自分たちで作る。

これがコトス的手仕事の世界、「ＫａＧＲＯＵＰ」の原点です。

今、一番ホットなのがご覧の二点。照明器具。スタンドタイプとペンダントタイプ。

ワット不足で明るさ暗め（笑）。読書不可です。。試作中なんでね。。。

それでも改良を重ねてブラッシュアップしたらみなさんのお部屋を彩りたい！

近々、どこかでお目見えするかも！？　　　　どうかお楽しみに。

何か新しい事を考えようとして思いつかず、あるいは何か課題があっても解決の糸口が見つからず・・・。

頭の中がとろりとした蜜でいっぱいになったら、そんな時は無性に海が見たくなります。

先日の神戸での会議のあともそんな気分で、海を見に足を伸ばしてきました。

午後九時。海は凪いで、シャツの胸元を第二ボタンまで緩めると潮風がするすると流れ込んでくるのがとても心地よい。何かを考えるわけでも見ているわけでもなくて、頭の中はとろりとした蜜が溶けていくような感覚だけがありました。

ああ、この時間が必要なんだ。

神戸の海はまだ暖かい。わたしは時が経つのを忘れて、一人美しく沈黙の海を眺めるのでした。

何かの予定があるわけでもなし・・・。

昨日はそんなのんびりと穏やかなオフでした。

東側の窓から差し込む朝陽の入射角が随分と浅くなってきて、秋を感じています。

四巻完結の文庫本がいよいよ最終巻となった。

夏場に履いていた革靴がヘロヘロでメンテしないといけない。

同じく仕事用のポロシャツからYシャツへ衣替えもしなければ・・・。

そんなメニューを何となくこなす平凡でのんびりで穏やかな休日を過ごしました・・・はい。