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オルビス

切り抜き詳細

発行日時
2020-2-21 0:04
見出し
私はなにも知らない
リンクURL
https://ameblo.jp/paperon/entry-12576633789.html 私はなにも知らないへの外部リンク
記事詳細

なんか小説のタイトルみたいになってしまった。

 

私はなにも知らない。謙遜してない、卑下もしていない、知らない。

情報を扱いデザインをする仕事について20年近く経つけれど

そのあいだに私のあたまの中をどかどか通過した知識の

いったいどれだけが この中に残っているのか

これからおばあさんになっていく

残りの人生を豊かにしてくれるものが

どれだけあるのかと ふと不安になる。

 

頭でっかちで腰が重いわりに移り気で

すぐに本質を見極めたがる性分のせいもおおいにあって

じっくりひとつのことに向き合って生きてきていない。

 

10年前、但馬に住んで、「知らせたい」気持ちを満たすため

ちいさな本作りを始めた。今はちがう、知りたい。私が。

 

私が思う ちゃんと知るということ。

聞いた次の日に忘れてしまうような

うわっつらを撫でるものではなくて、

じぶんの目と耳で受け止め

心が動いてつい身体もついていってしまうようなこと。

 

そんな出来事が積もるように自分のなかに重なって、

年月を数えるようなこともせず

気づいたらすっかりその道の中に立っている、そんなこと。

それでようやく ああ私は知っている。とわかる。

憧れる。物知りばあさん。

 

で、なにを知りたいのか。

嫁いで6年住んでいるこの地のことを、そろそろ。

どんなものが良く育ってどんな風に食され

どんな人に好まれるか。子どもの遊び、ふしぎな言い伝え、

ふーんと聞き流してきたのはどこかで根無し草の自分も好きだったから。

 

風土とか歴史とかおおげさな風には言わない。

ちょっとずつ、聞いても感覚がわからないものも含めて溜めていく。

ちょっとずつ、溜めていく。

そうしたらいつかパズルみたいに繋がって、わかる時が来る(はず)

 

私はものを作る人が、工程や道具や、作られたものが好き。

それを知っていくことはこの地を知ることにそのまま

くっついているように思う。

消えそうな伝統工芸を守るとか観光資源を再発掘、とか

よくわからないモヤモヤにおおわれたことじゃなくて

ちゃんと知りたいのよ。そうしたら何か残せるかもしれない。

 

自由研究のはじまりですね。

なりわいにしてゆくのかどうかは、自分次第。